格安SIMに切り替え、通信費を抑えるために通信容量の少ないプランを契約した場合、
やはり街中の「フリーWi-Fi」は使っていきたいところですね。
そこで使いたいアプリが「タウンWiFi」となります。
AndroidでもiOSでも無料で利用できる上に、
自分が今いる位置で利用できるフリーWiFiの接続先を自動で探して、
自動でログイン認証してくれます。
面倒な接続作業を必要とせず簡単にWi-Fiが利用できるとあって、
このアプリのリリース当初からのヘビーユーザーも多いようです。
セキュリティ面で不安を感じる方もいるでしょうが、
「VPNアプリ」と併用すればリスクも最小限に抑えられるでしょう。
ここでは、Android端末での「タウンWiFi」とVPNアプリを確認してみたいと思います。
iOSで「タウンWiFi」を利用する場合は、以下の記事を参考にしてください。
目次
タウンWiFiのインストール
まずは、端末に「タウンWiFi」をインストールしてみます。
「はじめまして」と表示されますので、画面下の「次へ」をタップします。
「タウンWiFi」がWiFiに自動接続するために、
端末の位置情報へのアクセスを許可してください、と表示されます。
”タウンWiFiにこの端末の位置情報へのアクセスを許可しますか?”
と聞かれますので、「許可」をタップします。
フリーWi-Fiを利用するにあたって、性別や生年月日が必要となるWi-Fiへの接続時に自動接続するために、次の画面で事前に登録しておきます。
性別と生年月日を登録して、「次へ」をタップします。
Android端末では、通知を「オン」にしておかなければ、WiFiに接続できません。
もし、インストール途中に通知をオンにしていない場合は、以下で確認してみましょう。
Androidの「設定」から「アプリと通知」を開き、「アプリ情報」から「タウンWiFi」を開きます。
※Androidのバージョンにより名称に違いがあります
「通知」が「オン」になっていれば設定完了です。
フリーWi-Fiに接続してみる
それでは、早速フリーWi-Fiに接続してみましょう。
「タウンWiFi」を開くと、今いる位置の周辺にあるフリーWi-Fiの一覧が表示されます。
上の画面では、ファミリーマートのフリーWi-Fiに接続して認証が完了したところです。
特に何も入力しなくても接続が完了し、Wi-Fiでの通信が可能となります。
コンビニが展開しているフリーWi-Fiは、時間帯や接続する場所(駐車場の位置など)によっては繋がりにくかったりするのですが、店内に入らずともネットに接続してくれるので車で休憩中といった場合でも手軽に利用できます。
大手3社のコンビニやミニストップ、サークルケーサンクスなどのフリーWi-Fiに接続できます。
個人的には、7SPOTには繋がりやすい感じがして、ローソンWiFiには少し繋がりにくさを感じていますが、利用している地域によって変わってくるかもしれませんね。
タウンWiFiで通信を保護するかVPNアプリを使うか
フリーWi-Fiはその名の通り無料で接続できる便利さもあって、パケットを節約したい場合には本当に重宝しますが、何よりもセキュリティ面で不安があるのも事実です。
親機であるWi-Fi基地局から子機である自分のスマホの間で、ほとんど通信が暗号化されていないため第三者に盗み見られる可能性がありますし、フリーWiFiに接続する全員が同じIDとパスワードで接続できるわけですから仮に暗号化されていてもあまり意味はありません。
そこで利用したいセキュリティとして登場するのが「VPN(バーチャルプライベートネットワーク)」となります。
子機である端末に設定されたVPN通信で、Wi-Fi通信時に端末とリモートアクセスサーバーの間の通信を暗号化するのです。
これでもし、第三者に通信を覗かれても、”VPNで接続している”としか見えず、
「VPN」と言ういわばトンネルの中を通っている通信内容は見られない、という接続方法になるわけですね。
Android端末の「タウンWiFi」でVPNを使う場合、以下の2通りの方法があります。
タウンWiFiで通信を保護する
「タウンWiFi」の左上の「メニュー」を展開すると、上のように一覧が表示されます。
「タウンWiFi」でVPNを使うなら「WiFi通信を保護」を「オン」にします。
現在の設定は「オン」になっていますね。
タップすると、次のように現在までどのくらいの通信量をVPNで保護したかを数値で確認できます。
「タウンWiFi」での通信保護(VPN)は、無料で利用できます。
ただし、条件としてブラウザの「http~」で始まるページのみが保護され、
ゲームや音楽、動画などのアプリで通信される通信は保護されません。
そのため、アプリ上でパスワードを入力して通信するような場合は注意が必要となります。
VPNアプリで通信を保護する
タウンWiFiとは別に、「VPNアプリ」を別でインストールする方法もあります。
アプリは有料から無料まで、国産・外国製と様々ありますので、
自分で使いやすいものを選びましょう。
有料版は、「トレンドマイクロ」や「シマンテック」などのセキュリティソフトを販売しているメーカーがサブスクリプション(月額課金)という形で提供しています。
「ソースネクスト」から提供されている「Wi-Fiセキュリティ」のように無料版からサブスクリプション、永久ライセンスとラインナップが複数揃っているアプリもあります。
ここでは、特にアプリを使っていく上で気をつけたい点を挙げておきます。
- リモートアクセスサーバ(サーバ・接続先IPなどの表記もあり)に日本がある
- VPN接続にした途端にインターネットに繋がりにくくなったアプリは避ける
- 海外製の場合少しでも気にいらない点があれば即アンインストール
- 通信ログを保存していない
アプリによっては、”接続先サーバを日本にする場合は有料”という条件もありますのでアプリの仕様をよく確認しておく必要があります。
日本で利用する場合、VPNサーバの接続先は日本の方が、やはり海外を経由するよりは安心ですしね。
海外のアプリなどで、接続先サーバに日本という表記があっても、本当に日本のサーバなのかどうかを判断する方法は皆無に等しいので信用するしかありません。
これを言ってしまうと元も子もないのですが、本当にVPN通信されているのかどうかの判断も難しいので、
少しでも気になる点のあるアプリは、使用をやめた方がいいかもしれません。
また、通信履歴を保存しているようなアプリも使用をやめましょう。
逆に、VPN通信にした途端になんでもかんでも通信を遮断してしまうようなアプリも継続使用を考えた方がいいかもしれませんね。
総括
外出先でスマホやタブレットを利用してフリーWi-Fiで通信する際には、
この「タウンWiFi」は本当に便利です。
毎回、自分で認証情報を入力する必要もないですし、
自動で認証したくない接続先は、個々に接続設定できるのも助かりますね。
問題は、セキュリティですが、本文内にも記載したとおり
VPN通信での接続は必須です。
もし、VPN通信を設定していない場合は、
”ブラウザで「https~」で始まるページだけを閲覧する”
という最低限のルールを自分で決めておけば、ある程度のリスクは回避できるでしょう。
ゲームや金融系のアプリでログインが必要な場合は特に気をつけたいところです。
ちなみにAndroidを使っている時の私は、「タウンWiFi」の保護通信と「Proxy Master」というアプリを併用しています。
フリーWi-Fiを積極的に使っている以上、自分のセキュリティ環境は十二分にチェックしておきたいですね。