2019年10月から消費税が10%へとアップされ、経済対策として合っているか間違っているかはともかく、経済の落ち込みを緩和する名目で経済産業省主導による「キャッシュレス・消費者還元事業」が行われてきました。
2019年の3ヶ月間はキャッシュレスの話題も色々と取り上げられていましたが、2020年に入ってからはコロナの影響でキャッシュレスどころの騒ぎではなくなり、ひっそりと6月30日をもって終了となりました。
ところが、今度はキャッシュレス決済の普及や促進と合わせて、マイナンバーカードの普及も合わせて目指していく総務省管轄の「マイナポイント事業」が始まりました。
マイナンバーカードを手に入れて始めて利用できるこの「マイナポイント」と既存のキャッシュレス決済を組みあわせて利用すると、消費者にお得となるポイントが還元されるようになります。
「マイナポイント」と組み合わせができるキャッシュレス決済方法は1つだけのため、各キャッシュレス決済業者は、自分の電子マネーやQR決済を使ってもらおうと、大々的に「マイナポイント事業」を宣伝していますよね。
現在、キャッシュレス決済をメインに使っている方はまだしも、キャッシュレス決済にあまりなじみのない方にとっては、それに加えて「マイナポイント???」と、だいぶ食傷気味となっている方もいらっしゃるでしょう。
実際にお得になるのは2020年9月から2021年3月までとなります。
この間に、キャッシュレス決済のためのチャージや、実際の買い物などの購入によってポイントが普段より多く付与されるようになるのです。
そこで、今回は、まず「マイナポイント」に参加するために必要となる「マイナンバーカード」の取得について見ていきたいと思います。
紙の「個人番号通知カード」などでは「マイナポイント」には参加できません。
そのため、まずは「マイナンバーカード」の取得が必要になるのです。
※そもそも「マイナンバーカード」の取得率が悪いための打開策でもありますから
「個人番号交付申請書」を今だ失くさずに持っている方と、もう既にどこかへ失くしてしまった方の2パターンによって、申請方法が変わってきます。
個人番号カード交付申請書を持っている方
マイナンバーが発行された平成27年に、各個人宛に「通知カード」が来ました。
その際に、通知カードの下には、「個人番号カード交付申請書兼 電子証明書発行申請書」が付いていたのです。
この通知カードは、「マイナンバーカード」とは違い、マイナンバーをお知らせするただの用紙であり、「マイナンバーカード」を申請するには、改めて申し込みを行わなければなりませんでした。
その申し込み部分が、上の画像で赤く囲んだQRコードから行うものであり、このQRコードから進んでいくと、すべてオンラインで「マイナンバーカード申請」が完了します。
申請中に、上のように「申請書ID」が必要になります。
「交付申請書」を紛失した方は、この申請書IDも不明となるため、現時点ではオンラインでの申請ができないというわけです。
なお、令和2年5月25日より後に交付申請書を受け取る方は、「通知カード」という形ではなく「個人番号通知書」という形式で送られてきます。
しかし、交付申請に必要な「申請書ID」は記載されているので、「マイナンバーカード」の取得はオンラインで完結できます。
写真はスマホやデジカメでOK
「マイナンバーカード」の発行には、自分の写真が必要になります。
「交付申請書」を持っていて「マイナンバーカード」をスマホから申請する場合は、自分の写真をスマホで撮影し、それをアップロードします。
パソコンから申請する場合も、スマホやデジカメで撮影した写真データをパソコンに取り込んで、アップロードします。
個人番号番号カード交付申請書を紛失した方
交付申請書を紛失した方は、現時点でオンラインによる「マイナンバーカード」の申請ができません。
そのため、交付申請書を自分でダウンロードする必要があります。
PDFファイルをダウンロードしたら、プリンタで印刷し、氏名や住所などの必要事項を記入します。
交付申請書をすべて記入したら、上のリンクから「申請書送付用封筒」を印刷して、申請書を送付します。
自分の持っている封筒に1ページ目の宛名だけを切って貼ってもいいし、2ページ目の封筒を所定のように折り込めば簡単に封筒が作成できます。
写真は証明写真機などを使う
オンライン申請とは違い、実際に自分を撮影した写真を貼り付ける必要があります。
以下のような環境を利用して撮影します。
- 街なかにある「証明写真印刷機」で写真を印刷する
- スマホの「証明写真アプリ」を使って撮影し、コンビニで写真を印刷する
近くに証明写真印刷機がない方は、「証明写真アプリ」を使うと簡単に証明写真を印刷できます。
総括
2020年9月から2021年3月までの半年間だけですが、自分が普段よく使うキャッシュレス決済と「マイナポイント」を連動させると、”ポイントがオトクに付くよ”というお話から、その前段階の「マイナンバーカード発行」の部分について簡単に書いてみました。
本文でも触れましたが、マイナポイントを使うには、「マイナンバーカードの発行」が絶対条件となるわけで、キャッシュレス決済の促進と合わせて、「マイナンバーカードの発行」を促進するための政策でもあります。
「マイナンバーカード」がなくて困るわけではないのですが、これを機に”カードを作ろう”という方もいるでしょうし、”キャッシュレス決済を本格的に使ってみよう”という方もいるでしょう。
カード発行費用が発生するわけではありませんし、オンラインで申請できない方も、本文で紹介したリンクから用紙をダウンロードして印刷して申請すれば、カードを手に入れられます。
是非、試してみてください。
さて、次回は実際にキャッシュレス決済アプリ(楽天ペイを予定)とマイナポイントアプリなどの連携や設定について見ていきたいと思います。
ポイント獲得に向けて準備していきましょう。