Windowsの細かい設定をボタン一つで簡単に変更できる
「窓の手」
というフリーソフトウェアがありました。
私自身もWindows98の頃からよく使っていた便利なツールでした。
知らない方のためにもどういうツールかを簡単に説明すると、
Windowsがシステム的な設定値を管理している「レジストリ」と呼ばれるものがあります。
この「レジストリ」を書き換えなければできないWindowsの設定変更があった場合、「窓の手」を使うとユーザーが手動で行う代わりにレジストリを書き換えてくれます。
つまり、ユーザーがわざわざリスクを負ってこの「レジストリ」を書き換える必要がなくなったわけです。
と言っても、分かりにくいですね。
例えば、Windowsの画面上で、
右クリックして開くメニューに自分のよく使う作業メニューを追加したい、と思ったとします。
でも、その場合簡単にどっかの設定を変更すれば良いというわけではなく、
Windowsの奥底に眠る「レジストリ」という”ユーザーが本来触れてはいけない領域”に足を踏み込む必要があったのです。
したがって、「レジストリ」というのはWindowsユーザーがブラウザや表計算ソフトを起動する方法と同じように、簡単には開けないようになっていますし、
仮にこの「レジストリ」を開いて間違った設定変更などをしてしまうと、Windowsが起動不能になったりします。
本来なら、この「レジストリ」で管理されている目的の設定値に自らたどり着いて、
設定変更するところ、「窓の手」を起動して行う場合は、チェックマークを一つオンにするだけ等で済んでしまうのです。
もちろん、「レジストリ」は、膨大なWindowsの設定値が管理されていますので、
「窓の手」ですべての設定を変更できるわけではありませんが、Windowsを使っていて
「あ、この部分変更したいなぁ」
という時には、この「窓の手」で変更できる部分があれば簡単に変更できてしまう、というわけですね。
一度、このツールの開発者がシステム開発の継続を断念していたかの理由で
アップデートされないまま何年も経っていました。
最近のWindowsでは、「窓の手」を始めとする設定変更ツールはまったく使っていなかったのですが、
それには理由があります。
一つは、インターネットの発達で、
”レジストリのここを書き換えるとこういう風に設定を変更できるよ”
という情報が無数に出るようになったからです。
Windowsの奥底に眠る・・とは言っても開き方がそれ程難しいわけではないですし、
「レジストリ」のここを書き換えればできるよ、という情報を手に入れられるのであれば、自分で「レジストリ」の値を変更していました。
もう一つは、同じように設定を変更するツールが他にも存在し、「窓の手」が新しいWindowsに対応したバージョンを提供しなくなったからです。
WindowsXP以降は、「レジストリの操作」も一般的になり、
あまり重宝しなくなりましたしね。
実は、前回の記事で
「アンインストールしたいソフトウェアがあるのに、アンインストールできない」
という際にまず思いついたのが「窓の手」だったのですが、
Windows10で使えるバージョンがありませんでした。
ところが、最近の新しいバージョンである
「Windows7対応」
を使えば「実はWindows10でも利用できる」のが分かりましたので、ここではその設定を以下に書いておきます。
窓の手2010 for Windows7をインストール
以下のリンクから、最新の「窓の手」をインストールします。
ダウンロードしたインストールファイルを右クリックしてプロパティを開きます。
「互換性」タブの「互換モード」で「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを付け、「Windows7」を選択します。
ウィンドウは「OK」ボタンをクリックして閉じます。
インストールはウィザードでそのままインストールしましょう。
互換モードを再度確認
インストール先のフォルダを開き、実行ファイルである
「WinHand7.exe」を右クリックして、一覧から「プロパティ」をクリックします。
先ほど設定したように、「互換性」タブを確認します。
「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックが入っていて、Windows7になっていればOKです。
Windows10で、「窓の手」が起動しました。
懐かしい画面が起動しましたね。
Windowsの細かい設定が各タブで分けられていて、チェックマークのオンオフなどで、簡単に設定の変更ができます。