SIMロック解除から2年程の月日が経ち、格安SIMを扱う事業者も増えてきましたが、先日ICT総研による「2017年格安SIM市場調査」が発表されました。
インターネットユーザ10,703人に対するWebアンケート結果の内、
「格安SIM」を使っているユーザは、1,024人となりました。
今回の調査では、利用している携帯電話事業者を「ドコモ、au、ソフトバンク、格安SIM」の4つから選んでもらっているようです。
つまり1割ぐらいは、”風穴が開いた”ということになりますね。
”これから、格安SIMに乗り換えてみよう”と考えている方にとって、
既存の格安SIMユーザ達が使い勝手をどのように感じているのかは、
非常に参考になると思います。
利用者のシェアは・・
1位は、「楽天モバイル」が20.9%。
2位は、「OCNモバイルONE」で、13.9%
3位は、「mineo(ケイ・オプティコム)」で、12.8%
4位は、「IIJmio」で、11.2%
5位は、「UQモバイル」で、7.6%
この上位5社が全体の利用者の6割強を占めています。
インターネットサービスを展開する楽天、
関西電力子会社のケイ・オプティコム、
など、ネットワーク通信事業としては比較的新しい企業が顧客の獲得に成功しているようです。
格安SIMの満足度
格安SIMの利用者にとっては、
「コストパフォーマンスの高さ」
「最適な料金プランの有無」
が、大手キャリアから切り替える要因になっているようです。
これら2つの満足度のトップとして
「mineo」が高い数値を出しています。
同様に、現在契約数を伸ばしてきている「LINEモバイル」もコストパフォーマンスに対する満足度は非常に高い数値を出しているようですね。
データ通信速度の満足度
MVNOのサービスの品質が問われる
「データ通信の品質・安定性」
「データ通信の速度」
「コールセンターのつながりやすさ」
の3つの質問とも、昨年に引き続き今年もトップを獲得したのは同じ事業者となりました。
「データ通信の品質・安定性」は、「BIGLOBE SIM」
「データ通信の速度」は「UQモバイル」
「コールセンターのつながりやすさ」は、「mineo」
特に、「データ通信の速度」は、対象事業者18社の平均や2位以下が60%台なのに対し、
トップの「UQモバイル」だけが70%を超えるという、一人勝ち状態となっています。
事業者に対する満足度
契約に至るまでの対応や契約から開通までの時間など、
事業者の対応に関する満足度は、
「契約手続きのしやすさ」、「開通までの待機時間の長さ」は「FREETEL SIM」
「初期設定のしやすさ」は「IIJmio」がトップになっています。
また、「事業者に対する信頼性」は「IIJmio」が2年連続のトップとなっています。
まとめ
現在、格安SIMの契約数は1,500万契約近くまで来ており、
多彩なSIMフリースマホなどの登場で、まだまだ各事業者の競争は続いていくと考えられます。
料金面は元より、データ通信の品質や通信量のサービス、通話サービスにおいて各社とも色々なプランを打ち出してきています。
また、サービス対象者も「シニア層」や「法人向け」など、その幅を広げて、
大手キャリアとそん色ないサービスを今後も展開していくことになると思われます。
我々利用者も、各事業者が提供しているサービスをしっかりと理解し、
どの事業者を利用することが今の自分にとって最適なのか、
判断していく力をつけていかなければなりませんね。