「よ~し、新しいSIMを契約して格安スマホを購入してみよう!」
と、いよいよそんな決断までに至ったあなた。
回線契約に電話交換と、すべてを新しくする大事なイベントを前に
今一度、最後に確認しておくべきことを整理してみませんか。
目次
自分は、本当に乗り換えをした方がいいのだろうか。
まず、そもそも論ではありますが、現在自分が利用している携帯電話や通信契約の環境を確認しておきましょう。
格安スマホや激安SIMに乗り換える一番の目的は、
「月々に発生する携帯電話の利用料金の節約」
これに限ります。
変更前、変更後で利用料金があまり変わらないのであれば、
乗り換える意味そのものがなくなってしまうのです。
以下、NTTドコモでの契約と同じ環境を
「DMMモバイル」
で契約した時の比較になります。
NTTドコモ利用時
■基本使用料
1,700円(税抜)
カケホーダイライトプラン(スマホ/タブレット)
※通話は、5分以内なら何回でも「無料」。5分超は「20円(税抜)/30秒」
■パケット
5,000円(税抜)
データMパック(5GB)
■SPモード
300円(税抜)
合計:7,000円
契約年数などの割引を考慮していませんが、通信契約の部分だけを見ても月々7,000円ほど掛かる計算となります。
もちろん、スマホ(端末)も一緒に購入している場合は、スマホの分割料金も加わってくるので、10,000円を超える可能性もありますね。
DMMモバイルで契約した場合
■SIM
1,910円(税抜)
通話対応SIMプラン5GB
■通話オプション
850円(税抜)/月
5分以内の通話は無料
合計:2,750円
NTTドコモ利用時よりも、4,000円以上安くなります。
通話時間がそれほど長くなく(もしくは、LINE通話などで事足りる)、
データ通信も、メールやWebなどを見るぐらいであれば、この環境で十分ですし、月々の携帯利用料が節約できそうですね。
[speech_bubble type=”think” subtype=”L1″ icon=”guide1.jpg” name=”シムゾー”] 年間で48,000円も安くなるなんて・・・。これなら契約してみようと思うゾー[/speech_bubble]
電話番号はもちろん同じ番号を使いたい
スマホの回線契約を切り替える場合、一番気になる
「電話番号」。
これを新しい回線にしてもそのまま使えるようにする「MNP」が利用できるかどうかもチェックしたいところです。
ただ、どのMVNOもこの「MNP」に対応しているところがほとんどなので、あまり気にしなくてもよいでしょう。
MNPの流れ
- 1.あなたが、現在、契約中のA事業者に対し「MNP」の利用を申し出る。
- 2.A事業者は、「MNP予約番号」を発行する。
- 3.MNP予約番号を控えた上で、新しいB事業者へSIM(+スマホ)契約を申し込む。
- 4.A事業者とB事業者の間で、電話番号などの照合を行い、引継ぎ処理を行う。
- 5.B事業者は、契約手続きが完了したら、これまであなたが使っていた電話番号を引き継いだSIM(+スマホ)を渡す。
1で、MNP利用を申し出るわけですが、ここで「MNP転出手数料」が発生します。
また、契約内容によっては、「契約解除料」などの名目で料金が発生する可能性もありますので、この例で言うところのA事業者に確認しておいた方がよいでしょう。
また、MNP予約番号は、発行されてから有効期限が設定されます。
契約するあなたは、この有効期限内に新たな事業者へ申し込みを行う必要があります。
キャリアメールは利用できなくなる
これまで利用してきた「キャリアメール」は使えなくなります。
例えば、「~@docomo.ne.jp」などキャリアのアドレスをよく使っていた利用者にとっては、頭の痛い問題かもしれません。
今後は、Googleが提供している「GMail」やMicrosoftが提供している「Outlook.com」など”無償”で使えるメールサービスを使うことをお勧めします。
これらのメールサービスを利用することで、例え今後契約する通信事業者が変わったとしても、これまでと変わらずにメールサービスを利用することができるようになるのです。
「UQ Mobile」にはオプションでメールアドレス取得が可能
もし、「UQ モバイル」と契約する場合は、オプションとして、
「メールサービス」
を利用することが可能となります。
これは、「~@uqmobile.jp」というアドレスが一つ割り当てられる機能となり、月額200円程となります。
どうしても、キャリアのアドレスが欲しいという場合は、こういったオプションサービスを使うことも手ですね。
[speech_bubble type=”think” subtype=”L1″ icon=”guide1.jpg” name=”シムゾー”] UQ モバイルとの契約を解除すると、もちろん「~@uqmobile.jp」のアドレスは使えなくなるから、やっぱりGMailなどを使った方がいいと思うゾー。[/speech_bubble]
通信対応エリアと通信速度は大丈夫?
多くのMVNO各社は、「ドコモの回線」を間借りしています。
したがって、通信エリアはドコモの通信エリアと同様になります。
しかし、ドコモのスマホなら山間部などの電波が届きにくいエリアに対して、
「FOMAプラスエリア」
のような通信をカバーしてくれるサービスに対応していても、
格安スマホの場合、こういったサービスが非対応になる場合もあります。
通信エリアに不安のある場所で、格安スマホを使うことが多い場合には、
事前に対応状況を調査しておくことをお勧めします。
ドコモのサービスエリアで確認してみる
以下のURLから、ドコモの対応エリア検索へと移動できます。
例えば、上図は青森県のあるエリアを表示していますが、都市部と山間部がはっきりと分かれています。
「LTEエリア」が集中しているところとは逆に、山間部は「FOMAプラスエリア」で対応されている所も多いようですね。
格安スマホがFOMAエリアに対応しているかはここを見よ
格安スマホの仕様表には、「通信方式」や「周波数帯」などの名称で「FOMAエリア」に対応しているかどうかを確認することができます。
例えば、NifMoのページで紹介されている「HUAWEI nova lite(ファーウェイ)」の仕様には次のように記載されています。
(2017年6月現在)
「通信方式」の「W-CDMA」を見ると、FOMAエリアに対応しているかどうかが分かるようになっています。
この機種の場合、「B6」や「B19」という記載があれば「FOMAプラスエリア」にも対応している機種と言うことになります。
データ専用SIMを契約した場合に掛けられない番号とは
格安スマホに切り替えると、
”特定の電話番号にかけられない”
ということがあります。
音声通話が可能なSIMを契約している場合は、まず問題ありませんが
データ通信専用のSIMで、「電話アプリ」で電話をかけることを想定している場合は注意が必要です。
データ通信専用SIMでかけられない電話番号は、主に緊急連絡先などの特殊番号がほとんどです。
番号 | サービス名 |
---|---|
0170 | 伝言ダイヤル |
110 | 警察 |
113 | 故障受付 |
114 | お話し中調べ |
115 | 電報受付 |
116 | NTT営業受付 |
117 | 時報 |
118 | 海上保安 |
119 | 消防 |
142 | ボイスワープ |
177 | 天気予報 |
公衆Wi-Fiを探しておく
格安スマホ・SIMを使う一番の目的は、「経費削減」でした。
通信プランを契約する際に容量の低いプランを契約している場合、外出先でインターネットや動画、音楽にゲームと楽しんでいると、あっという間に月間の通信容量を使い切ってしまう可能性があります。
そんな時に頼りたいのが「公衆Wi-Fi」です。
ドコモを契約していれば、ドコモの公衆Wi-Fiである「ドコモWi-Fi」が契約次第では無料で使えて便利だったりしますが、格安SIMを使う場合は公衆Wi-Fiは自分で探さなければなりません。
もちろん、通信容量に余裕のある契約をしている場合や
通信容量が低い契約でも、そんなにインターネットに接続することがなければ
この公衆Wi-Fiはどうしても必要と言うわけではありません。
「公衆Wi-Fi」は事前にメールアドレスなどを登録するだけで、無料ですぐに利用できるサービスが多いのです。
以下に、そのサービスの一部を挙げておきます。
サービス名 | 内容 |
---|---|
at_STARBUCKS_Wi2 | 全国のスターバックスで利用できる無料Wi-Fi。事前のアカウント登録が必要となります。 |
Famima-Wi-Fi | 全国1万店舗で利用できるファミリーマートの無料Wi-Fi。 |
FC2WiFi | ブログや動画で有名なFC2が展開している無料Wi-Fi。FC2のIDを持っていればすぐに使えますが、全国に2500程のアクセスポイントしかありません。 |
LAWSON Wi-Fiサービス | ローソンの店内で利用できる無料Wi-Fi。利用する際には、メールアドレスの登録が必要となります。 |
セブンスポット | セブンアイグループの店舗で利用できる無料Wi-Fi。利用する場合は、事前登録が必要になります。 |
FREESPOT | 駅や空港、ホテルなど全国で10,000か所以上のアクセスポイントが利用できます。 |
AEONMALL Wi-Fi | イオンモールの限られた範囲でのみ利用できる無料Wi-Fi。事前にメールアドレスの登録が必要となります。 |
DoSPOT | 1日に60分まで無料で利用できます。 |
FreeMobile | 全国の道の駅などの自動販売機にアクセスポイントが設置されています。アクセスポイントがあるかどうかは、自動販売機に「FreeMobile」マークがあればOK。 |
[speech_bubble type=”think” subtype=”L1″ icon=”guide1.jpg” name=”シムゾー”] 無料で利用できるけど時間が設定されているものや狭いエリア、特定のエリアなどサービスの提供方法は色々あるゾー[/speech_bubble]
まとめ
いかがでしたでしょうか?
金額を抑えられるメリットもある一方で、
やはりデメリットについても目を向ける必要があることが分かりますね。
スマホやインターネット回線の契約、設定などに慣れている方であれば、
申し込みから移行までの一連の作業も、さほど問題ないかもしれませんが、
”ちょっと敷居が高いなぁ~”
と思われた方だと、新しいスマホへ移行するまでも少し時間がかかってしまうかもしれません。
それでも、月々数千円も携帯電話料金が安くなるのであれば、やはり移行を考えないわけにはいかないでしょう。
一番の悩みどころは、「キャリアのメールアドレスがなくなる事」
ですが、これが問題なければすぐにでも切り替えることができるかもしれませんね。
各MVNOもお互いしのぎを削っています。
契約する私たちも、自分に合ったサービスを提供している事業者を選択して、より良いスマホライフを満喫したいものですね。