月額料金をめちゃくちゃ抑えられる格安スマホと格安SIMですが、
”やっぱり通話も必要だし、通話込みで色々と比較してみたい”
という方のために、各MVNOで提供している通話サービスを徹底比較してみたいと思います。
ドコモ、au、ソフトバンクのような大手キャリアでは、一回の通話が「20円(税別)/30秒」となり、プランによって、「5分以内であれば何度でも通話無料」、「24時間定額のかけ放題」というのが現在の一般的な通話の契約方法になっていると思います。
「通話サービス」に関しては当初、大手キャリアのように充実したサービスを提供できなかったMVNOですが、ここ最近では各社とも多種多様なサービスを展開するようになってきました。
仕事で使うにしろ、プライベートで使うにしろ、やはり「通話料定額サービス」があると安心できると思います。
しかし、通話料を下げるなら、各社が提供している「電話アプリ」を使用しなければならなかったり、24時間定額で使いたいなら「IP電話」となってしまったり、色々と制約が多いのも事実です。
基本は「20円(税別)/30秒」かかる・・・というところから、各社の通話サービスを見ていきましょう。
目次
MVNOが提供する「通話アプリ」を使えば通話料が半額!
各MVNOで、「音声通話SIM」を契約した場合、そのMVNOが提供する「通話アプリ」を利用することで、「通話料が半額になる」というものです。
このタイプは、MVNOへの申し込みが不要の場合が多く、アプリをインストールすればすぐに使えるのが特徴です。
そして、半額・・ということは「10円(税別)/30秒」で通話が可能になるということになります。
これらのアプリは、iOSにもAndroidにも対応していますので、OSを気にする必要がありません。
MVNO | 通話アプリ | 通話料 | 申し込み |
---|---|---|---|
いつでも電話 | 10円/30秒 | 不要 | |
BIGLOBEでんわ | 10円/30秒 | 不要 | |
U-CALL | 10円/30秒 | 不要 | |
NifMo 半額ダイヤル | 10円/30秒 | 不要 | |
![]() |
楽天でんわ | 10円/30秒 | 必要 |
nuroモバイルでんわ | 10円/30秒 | 不要 | |
イオンでんわ | 10円/30秒 | 不要 |
5分以内だったらかけ放題
現在、各MVNOの通話”かけ放題サービス”の中で、もっとも多いパターンがこの
「5分以内かけ放題」
ではないでしょうか。
1回に、「5分以内の通話であれば何回でも無料」ということで、月額料金も抑えられているため、大手キャリアからの移住組は電話のかけ放題と言えば、このタイプを選択することが多いようです。
かけ放題名称 MVNO |
内容 | 料金 | 時間超過後の料金 |
---|---|---|---|
5分かけ放題 |
5分以内の通話は何度でも無料 | 月額850円(税抜) | 5分を超えたら10円/30秒 |
おしゃべりプラン |
5分以内の通話は何度でも無料 | プランの金額に含まれる | 5分を超えたら20円/30秒 |
楽天でんわ5分かけ放題![]() |
5分以内の通話は何度でも無料 | 月額850円(税抜) | 5分を超えたら10円/30秒 |
5分かけ放題 |
5分以内の通話は何度でも無料 | 月額800円(税抜) | 5分を超えたら10円/30秒 |
5分かけ放題 |
5分以内の通話は何度でも無料 | 月額850円(税抜) | 5分を超えたら10円/30秒 |
かけたい放題ライト |
5分以内の通話は何度でも無料 | 月額850円(税抜) | 5分を超えたら19.9円/30秒 |
でんわかけ放題 |
5分以内の通話は何度でも無料 | 月額780円(税抜) | 5分を超えたら20円/30秒 |
「5分以内かけ放題」の場合は、5分を超えた分の通話料金が半額の「10円(税別)/30秒」になるMVNOがほとんどですが、「UQモバイル」と「DTI SIM」に関しては、通常の「20円(税別)/30秒」となり、「もしもシークス」は若干安い「19.9円(税別)/30秒」となります。
この一覧で見ると、5分を超えても「10円(税別)/30秒」の通話料の内、月額が最も安くなっているのは、「nuro モバイル」ですね。
[speech_bubble type=”think” subtype=”L1″ icon=”guide1.jpg” name=”シムゾー”] そんなに長電話をしないのであれば、5分超過の通話料は意識しなくてもいいかもしれないゾー。
それだったら、「DTI SIM」の月額780円(税抜)が一番安くなるゾー。[/speech_bubble]
定番5分よりちょっと短めのかけ放題
BIGLOBE でんわ
「話題の格安SIMなら【BIGLOBE】」では、「BIGLOBEでんわ」アプリを使った通話サービスを提供していますが、その中の一つに
「3分かけ放題」
があります。
これは、月額650円(不課税)で、3分以内の国内通話であればいくらでかけることが可能となります。
後述する「通話パック60」との併用はできないので、利用環境によってどちらかを選択するといいでしょう。
「BIGLOBEモバイル」では、この「3分かけ放題」と「通話パック60」の切り替えが簡単に行えます。
その時々の状況に合わせて契約を変更してもいいかもしれませんね。
U-mobile
「U-mobile」では、「U-mobile MAX」プランを契約している場合に限って、
「3分50回かけ放題」
があります。
3分以内であれば、「毎日50回まで」は国内通話が無料になる、というサービスです。
月額500円(税抜)という安さですが、「U-mobile MAX」プランが他のプランに対して月額料金が高めなので、通話オプションだけの比較ではなく、通信プランそのものの比較を行う必要がありそうです。
10分以上のちょっと長めのかけ放題
月額にほとんど差がない上で、5分よりも長めのかけ放題を提供しているMVNOもあります。
「1回の通話単位」
ではなく
「1ヶ月トータルでの通話単位」
で無料になる時間を設定しているMVNOもありますので、十分に比較検討する必要があるでしょう。
かけ放題名称 MVNO |
内容 | 料金 | 時間超過後の料金 |
---|---|---|---|
10分電話かけ放題 |
10分以内の国内通話が回数無制限で無料 | 月額880円(税抜) | 10円/30秒 |
通話パック60 |
月60分までの国内通話が無料 | 月額650円(不課税) | 10円/30秒 |
U-mobile SUPER |
「U-mobile SUPER」プランを契約すると、 10分以内の国内通話は無料 |
プランの料金に含まれる | 20円/30秒 |
10分かけ放題 |
10分までの国内通話が無料 | 月額830円(税抜) | 10円/30秒 |
ぴったりプラン |
契約したプランによって指定時間内の国内通話が無料 | プランの料金に含まれる | 20円/30秒 |
通話定額30 |
月30分までの国内通話が無料 | 月額840円(税抜) | 20円/30秒 |
通話定額60 |
月60分までの国内通話が無料 | 月額1,680円(税抜) | 20円/30秒 |
10分かけ放題 |
10分までの国内通話が無料 | 月額850円(税抜) | 10円/30秒 |
「UQ mobile」の「ぴったりプラン」は、契約したプランが「2年間」を超えると無料通話可能な指定時間が半減します。
1か月単位で無料通話時間が設定されているサービスもこの一覧に含めましたが、
利用者側からすると、1回の通話で無料となる時間を設定されている方が、安心して使えるかもしれません。
通話使い放題
数は少ないですが、通話をどれだけ使っても定額で提供しているMVNOもあります。
当然ですが、その分月額料金も高めとなります。
かけ放題名称 MVNO |
内容 | 月額 | 通信網 (データ消費量など) |
---|---|---|---|
NifMoでんわ |
国内向けの通話がかけ放題 ※通話開始から90分前後経過すると、自動で切断 再度かけ直すことで通話が可能 |
月額1,300円 | IP電話(約1.5MB/3分のデータ通信を消費) 着信時は、電話回線を使用 |
楽天電話かけ放題![]() |
国内向けの通話がかけ放題。 楽天ポイントが貯まる |
月額2,380円(税抜) | 電話回線(楽天コミュニケーションズ) |
かけたい放題フル |
通話がかけ放題 同一相手に60分以上かけると停止 |
月額1,800円 | 電話回線 |
050かけ放題 |
国内向けの通話がかけ放題。 同一相手に5時間以上かけると停止 |
月額1,980円(税抜) | IP回線(約250kB/1分のデータ通信を消費) 着信もIP回線 |
「かけ放題」プランは、IP回線を利用する方が金額は安くなりますが、通話品質で比較すると途切れやすくあまりクリアに聞こえないこともあり、場所によっては通話しづらいということもあるかもしれません。
ただ、インターネット回線を利用するので、「イオンモバイル」に関しては
「データ通信SIMでも音声通話SIMでも利用可能」
となっています。
一方、同じくIP回線網を使用する「NifMoでんわ」は「音声通話SIM」でしか契約することができません。
IP回線網のデメリットとは?
かけ放題プランでは、IP回線網の方が金額が安くなりオトクに感じるかもしれませんが、もちろんデメリットもあります。
以下、IP電話の場合に共通するデメリットを挙げてみます。
- データ通信量を消費する
- 相手先によっては、「非通知」または「通知不能」と表示される場合がある<
- 通話品質が電話回線に比べると落ちる(環境等に左右されやすい)
一般的には、品質が落ちると言われていますが、
高速通信環境(相手も同様)であれば、ストレスなく通話することが可能です。
なお、緊急ダイヤル(110,119)やフリーダイヤル、ナビダイヤルへは
「電話回線網」でも「IP回線網」でも発信することができません。
しかし、上の一覧で言えば、「IP回線網」である「イオンモバイル」は、
なんとフリーダイヤルへの発信が可能となっています。
通話サービスがまったくない・・・
2018年9月時点で、以下2社は音声通話SIMはあるものの、
特にかけ放題などのサービスを行っていません。
通話が必要ない方には、格安SIMのプランのみで比較することになりそうですね。
まとめ
各MVNOとも、毎月のスマホ利用料金の安さだけでなく、大量の高速データ通信量を扱えるようになったり、通話に関するサービスを増やしたり、と日々その提供していく内容に変化が見られます。
大手キャリアが提供している5分以内の通話を無料にしたり、定額で通話し放題などと同様のサービスが
格安スマホを使っていても、簡単になってきました。
「通話アプリ」を使った音声通話の各サービスは、MVNOが利益を見込まない顧客獲得重視の戦略です(笑)
事業者によっては、3桁番号やフリーダイヤルへの発信ができたりできなかったりと、
サービスに多少の差はあるものの、サービスを使う側からすると、
低料金で、通信も通話もできる時代がやってきた、ということになります。
まずは、IP電話でもいいのか、音声通話の方がいいのか、
通話時間はどれくらい必要なのか、
そして、全体の通信プランと組み合わせて、
自分に最適な環境を選択してみてください。