ドコモからの移行を果たしたLINEモバイルで「音声通話SIM」を契約したのなら、LINEモバイルの電話アプリである「いつでも電話」は必須アプリとなります。
というのも、「いつでも電話」を使えば「30秒/10円(免税)」で発信できる
「0063(携帯電話宛)」や「006751(固定電話宛)」が自動的に相手先番号の前に付与されるからです。
通常の電話アプリも使えますが、その場合相手電話番号の前に「0063」や「006751」と自分で数字を打ち込まなければ「30秒/10円」にはならないので、「いつでも電話」というアプリを使わない手はないわけです。
さて、この「いつでも電話」ですが、当然電話帳からの発信にも対応しています。
そして、元々ドコモと契約していた端末の場合、この電話帳は「ドコモ電話帳」のデータを参照します。
しかし、「ドコモ電話帳」はLINEモバイルへの切り替えを機に卒業したほうがいいでしょう。
それは、なぜかというとクラウドとの同期が取れなくなるからです。
ドコモと契約していた時には、音声通話の際、おそらく通常の「電話アプリ」を使っている方がほとんどだったと思います。
電話アプリで登録していた「ドコモ電話帳」は、本体のメモリーとドコモクラウドとの間で同期が取られていました。
しかし、LINEモバイルへの切り替えによって、ドコモクラウドは今後使えなくなります。
引き続き「ドコモ電話帳」を使う場合、本体のメモリーに新規アドレスを保存はできるものの、
もし機種変更などした場合は、古い端末から新しい端末への手動でのデータ移行が必須となってしまうのです。
そのため、これまで「ドコモ電話帳」に登録してきたデータは、Googleの「連絡先」アプリなどクラウドへの移行をおすすめします。
ここでは、スマホの「Google連絡帳」アプリにこれまでの電話帳データを移行する方法を見ていきたいと思います。
なお、使用している端末のOSはAndroidとなります。
「いつでも電話」の電話帳を確認してみる
まずは、「いつでも電話」アプリの登録を完了させましょう。
Android版もiOS版も無料でインストールできます。
下の画面は「いつでも電話」を起動し、電話帳から1件開いてみたところです。
画面中央に「同期しているアカウント」があり、現在は「docomo」となっていのが分かりますね。
これは、「いつでも電話」で参照する電話帳が「ドコモ電話帳」であるという意味になります。
しかし、ドコモクラウドが使えなくなった今、現在使用している端末内にしかアドレスデータが保存されない「ドコモ電話帳」では、今後機種変更をする場合に、電話帳の移行を手動で行う必要が出てきます。
そのため、「いつでも電話」の電話帳の編集で、アドレスデータをGoogle連絡帳へと変更します。
ドコモ電話帳からGoogle連絡帳へ保存先を移す
先ほど開いた1件のアドレス画面で右上の「?」をタップします。
表示されたメニューから「編集」をタップします。
「連絡先を編集」画面で、右上の「?」をタップします。
表示されたメニューから「別のアカウントに移動する」をタップします。
端末内でよく使われているGoogleアカウントが表示されます。
アドレスデータを移行したいGoogleアカウントを一つ選択します。
「同期しているアカウント」がGoogleアカウントに変わりました。
Google連絡帳を確認する
Google連絡帳がスマホにインストールされていない場合は、インストールします。
アイコンは上のような画像となっています。
上のようにGoogle連絡帳に登録されているデータが確認できます。
これまでドコモ電話帳に登録されていたデータをクラウドのGoogle連絡帳に移しました。
今後機種変更を行ってもGoogle連絡帳にデータが登録されていれば、新しい端末にデータ移行をする必要がないので安心ですね。
電話帳を新規登録する
ドコモからLINEモバイルへ切り替わった後は、新しく電話帳を登録する場合に、
「Googleアカウントへの保存」
で登録するようにしましょう。
それでは、「いつでも電話」で新しいアドレスデータを登録してみます。
「いつでも電話」を開き、アドレスの一覧画面を開きます。
右上の「?」をタップし、メニューから「連絡先の新規追加」をタップします。
新しく連絡先を追加すると、「どこに保存するか」を選択できます。
一覧には、「docomo(ドコモ電話帳)」もあるのですが、もちろん「連絡先を保存したいGoogleアカウント」を選択します。
ドコモ電話帳の表示を変更しておく
LINEモバイルで電話アプリやアドレス帳などを管理するのに必要なのは、
「いつでも電話」アプリと「Google連絡帳」であるというお話はお分かりいただけたと思います。
今後はもう、「ドコモ電話帳」は触れるアプリではないので、以下の設定は行わなくても問題ありません。
気になる方は設定を変更してみてください。
ドコモ電話帳のデフォルトの設定では、「ドコモ電話帳」や「すべてのGoogleアカウントで保持しているアドレスデータ」が全部表示されるようになっています。
ドコモ電話帳を開いてしまった時に、移行したGoogleアカウントのアドレスデータも表示されると、ドコモ電話帳にデータが登録されているように見えてしまいます。
とりあえず、「ドコモ電話帳はアドレスデータが空っぽ」の状態になるように設定します。
ドコモ電話帳を開き、右上の「?」をタップし、表示されたメニューから「設定」をタップします。
一覧から「表示するアカウント」をタップします。
「すべて表示」や「docomo」などアドレス帳を保持している(もしくはその可能性のある)アカウントが一覧で表示されます。
ドコモからGoogleアカウントへアドレス帳を移行しましたので、ドコモのアドレス件数は0件となっています。
「ドコモ電話帳」で表示するアドレスデータを「docomo」に設定します。
これでドコモ電話帳を開いた時に、表示されるアドレスデータは0件となります。
総括
大手キャリアが展開しているクラウドサービスは、そのキャリアとの契約が切れた時点で使えなくなってしまいます。
連絡先のデータは、これを機にグーグルやマイクロソフトのアカウントに移行したほうがいいでしょう。
LINEモバイルの通話アプリである「いつでも電話」はGoogleアカウントを保存先に指定できるので、今回はGoogle連絡帳を使ってデータを移行してみました。
ドコモの場合、アドレスデータは本体とドコモクラウドの両方に保存されているので、
今回のようにLINEモバイルに移行したからと言って、端末内からすぐに消えてしまうわけではありません。
(ドコモクラウドのデータは消えてしまいますけどね・・)
じっくりと確認しながらデータ移行を行ってみてください!