前回、WindowsパソコンでOneDriveの「ファイルオンデマンド」の一連の動作を見ていきました。
↓前回はこちら
OneDriveの容量を節約―Windowsパソコンでファイルオンデマンドを使う―
AndroidスマホやタブレットのOneDriveアプリでも同様に、「ファイルオンデマンド」が利用できます。
Windowsパソコン版と比べて、表示や仕様などが違う点もありますが、おおむね使い方は同じとなります。
OneDrive for Androidは雲のアイコンがない
Androidスマホの場合、OneDriveで参照するファイルは、デフォルトで
「オンラインのみのファイル」
となっています。
つまり、Windows版OneDriveで言うところの「雲のアイコン」状態です。
※Android版は実際に雲のアイコンはつきません
目的のファイルの右側にある「設定」をタップすると、一番下に
「オフラインを維持」
という項目がありますので、それをタップします。
該当ファイルに「チェックアイコン」が付きます。
この段階で、オフライン環境でも開くことのできるファイルになっています。
つまりスマホの中にファイルがダウンロードされた状態です。
もう一度そのファイルの「設定」を開くと、「オンラインのみ」という項目に変わっています。
編集が終わって、クラウド上だけに保存するのであればこの項目をタップします。
Windowsパソコン版であれば、この操作でファイルに「雲のアイコン」がつくのですが、
スマホ版では、ファイルに何も表示されません。
OneDrive for Androidは個人とビジネスの両プランに差が
Androidスマホで使うOneDriveは
「個人が無料で使うプラン」と
「個人のプレミアム(office365 solo)」や「Office365」で使うビジネスプラン
との間に仕様に違いがあります。
それは、「フォルダ単位でオフラインとオンラインを切り替えることができるか」
ということです。
「フォルダ」に対して、「設定」から「オフラインを維持」を選択します。
フォルダに「チェックアイコン」が付きます。
Windowsパソコンでは当たり前のフォルダ単位での「オフライン維持」はAndroidスマホでは、ビジネスプランだけとなるのです。
フォルダの中のファイルが全部、「チェックアイコン付き」となっています。
それでは、個人プランの動作を見てみましょう。
下のメニューの「自分」をタップすると、「サインアウト」があるので、個人プランのメールアドレスでログインしてみてください。
フォルダの「設定」から「オフラインを維持」をタップします。
「Office365 solo(プレミアム会員)」への移行を促されます。
総括
スマホの保存領域は、内部メモリはもちろん、
外部メモリもそれほど大容量を保存することはできません。
そのためか、Android版はこの「ファイルオンデマンド」が標準で機能します。
とは言え、それほどスマホ上でファイルの編集を行う機会はないと思いますが
いかがでしょうか。
当サイトでは、「Office365 Business」を契約している前提で話を進めていることが多いですが、
もし、個人プランでOneDriveを利用していても、おそらくフォルダ単位での「オフライン維持」が使えないからと言って、さほど困ることはないのでは、と考えています。
この章でのお話を理由に、個人プレミアム会員もしくはビジネスプランへの移行を考える必要は全くありません。