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Windowsパソコンで、「OneNote」のデスクトップアプリを起動すると、画面内から「付箋(Microsoft Sticky Notes)」を別ウィンドウで起動できるようになっています。
以前は、「OneNote」の画面から「付箋」を呼び出せなかったのですが、現在ではこの2つのアプリの親和性が高くなっています。
「付箋」を使う際に、アカウントについて注意があります。
「OneNote」は、個人アカウントでも組織アカウントでもどちらでも使えるため、どのアカウントに紐づいた付箋なのかを確認する必要があります。
そのあたりも踏まえて、「OneNote」上での「付箋」の使い方について見ていきたいと思います。
※今回は、Windowsパソコンにインストールした「OneNote」のデスクトップアプリを使った説明記事となっています。
※記事中の「OneNote」という表記は、「OneNoteのデスクトップアプリ」を指します。
「OneNote」のアカウントを確認する
「OneNote」は、個人でも組織でも複数のアカウントを登録しておき、その内の1つのアカウントが「現在のアカウント」としてメインとなります。
「付箋」は、このアカウントに紐づいて保存されます。
「OneNote」の右上のアイコンで現在のアカウントを確認できます。
現在は、組織アカウントがメインとなっています。
「付箋」を起動する
それでは、「OneNote」から「付箋」を起動してみます。
画面右上の「付箋」をクリックします。
「付箋」が別ウィンドウで起動します。
上の画面では「OneNote」上で起動しているように見えますが、別ウィンドウなので、単独のウィンドウでいつでも画面上に表示できます。
「付箋」を作成する
「付箋」を作成するには、「+ノート」をクリックしますが、その前に「+ノート」にマウスを合わせてみます。
現在開いている画面が、自動でキャプチャ元として設定されます。
現在開いている画面が何もなく、デスクトップ画面であればキャプチャ元は表示されません。
キャプチャ元の画面に参照するようなデータがなくても、「付箋」は作成できます。
上の画面では、キャプチャ元が「OneNote」の「神奈川県」となっていますが、特に神奈川県ページにはデータが何も入っていません。
「付箋」を作成した時に、開いていた画面を必ずキャプチャ元として残します。
「付箋」の中身は、横浜市と入力してみました。
「付箋」を操作する
作成した「付箋」を付箋のウィンドウから外に出してみたいと思います。
作成した「付箋」の「メモを別ウィンドウで表示」をクリックします。
「付箋」を別ウィンドウで開くと、上のように文字を入力する以外にも以下のような操作をできます。
- 太字、斜体、下線、取り消しなどの装飾と箇条書き
- 現在表示されている画面をスクリーンショット
- 付箋の色の変更
- 付箋の削除
別ウィンドウで開いた「付箋」は、「×ボタン」をクリックすると、別ウィンドウが閉じるだけで「付箋」のデータが消えるわけではありません。
別ウィンドウで開いた「付箋」は一番手前に表示する設定ができません。
そのため、スクリーンショットを撮ろうと思って、他のウィンドウをアクティブにすると「付箋」が一旦、アクティブウィンドウの背後に隠れてしまう可能性があります。
※「デスクトップ画面の端に固定」させる方法はありますが、好きなようにウィンドウを動かせず常にデスクトップの端に表示されるのが難点です。
このあたりの操作性が少し面倒かもしれません。
「OneNote」から「付箋」を起動すると、スクリーンショットの画像をそのまま保存できるのは便利なのですが、上述したように「付箋」のウィンドウを「常に手前に表示できない」ため、操作性が悪いです。
「OneNote」から起動した「付箋」は、ちょっとしたメモやスクリーンショットの保存だけに使用し、メモの内容をいつでもすぐに確認する時は、マイクロソフトの付箋アプリ(以降、付箋アプリ)用の「Windowsの仮想デスクトップ」を作成しておき、常に付箋アプリを起動した状態にしておくのが便利です。
それでは、「Windowsの仮想デスクトップ」と「付箋アプリ」について、見ていきましょう。
仮想デスクトップでいつでも付箋を確認
Windows7以降のパソコンであれば、「付箋アプリ」(Microsoft Sticky Notes)というアプリが、単体でWindowsにインストールされています。
もしインストールされていなければ「Windows Store」から無料でダウンロードできます
同じマイクロソフトアカウントを使用すれば、「付箋アプリ」も「OneNote」から起動した「付箋」も中身のデータは同じものとなります。
どちらの「付箋」で作成・編集しても、いつでもそのデータを閲覧できるようにするためには、「仮想デスクトップ」で新たなデスクトップ画面を作って、「付箋アプリ」を常に起動しておく方が便利だと思います。
「仮想デスクトップ」は、デスクトップ画面のクローンを作成しておく方法でしたね。
ちなみに、この「仮想デスクトップ」で「付箋」のデータを閲覧する設定は、以前の以下の記事で解説しています。
「2.仮想デスクトップで付箋を整理する」を参照していただくと、「付箋アプリ」を起動してから仮想デスクトップに設置する方法がお分かりいただけると思います。
今回は、以下のように進めてみました。
デスクトップ画面を2つにすると、片方は作業をするための画面、もう片方は「付箋アプリ専用の画面」とできます。
「デスクトップ1」と「デスクトップ2」の画面の切り替えは、「Ctrlキー」と「Windowsキー」を押したまま、左右のキーで簡単にできます。
上の画面で言えば、「デスクトップ2」を付箋アプリ専用のデスクトップ画面にしていますので、付箋アプリを起動してウィンドウを開いたままにします。
「デスクトップ2」は、「付箋アプリ」を常に表示しておくためのデスクトップ画面ですから、他のウィンドウに邪魔はされませんし、このデスクトップ画面で何か他の作業を行うわけでもありません。
新たなデータの保存もできますし、保存されているデータの確認も「デスクトップ2」に移動するだけで簡単にできるわけです。
そして、「デスクトップ1」の作業用デスクトップ画面に移れば、「OneNote」やその他のアプリで作業ができます。
「OneNote」の付箋ももちろん使えますし、「デスクトップ2」の「付箋アプリ」でもしデータを追加した付箋があれば、「OneNote」の付箋もそのデータが反映されています。
ここまで見てくると、『「OneNote」の付箋っている?』となりそうですが、画面のスクリーンショットを素早く保存したい時には「OneNote」の付箋の方が便利ですし、そのまま必要な手入力の情報があればついでに入力してしまいます。
結局、データは同期されているのでどちらを使ってもいいのですが、敢えて「OneNote」の付箋を起動するのが面倒くさい、という場合は「仮想デスクトップ」の「付箋アプリ」だけを使ってもいいでしょう。
逆に、パソコンのスペックが良くないから、無駄に「仮想デスクトップ」を作りたくない・・というのであれば、「OneNote」の付箋を使うようにしてください。
(まとめ)どっちを使ってもいい
今回のお話、「OneNote」を起動すると、簡単に(というかついでに)「付箋アプリ」も起動できるようになっているので一応お伝えしてきましたが、結局のところ「付箋アプリ」でも「OneNoteの付箋」でもどちらをメインに使っても構いません。
ただし、「付箋アプリ」を使うのであれば、他のアプリやフォルダのウィンドウに邪魔されずに、常に付箋データがデスクトップ画面に表示されている状態が望ましいので、新たな「仮想デスクトップ」を「付箋アプリ」用に作成するのが一番いい方法かなと思っています。
使用しているパソコンのスペックや作業環境に合わせて、付箋をどのように使うのが効果的かを今一度検討してみてください。