これまで、「EverNote」にデータを貯めてきた方には、OneNoteへ移行することに抵抗があるかもしれません。
そんなガチガチのEverNoteユーザーのために、
マイクロソフトの公式ページでは、OneNoteへのデータ移行ツールである
「OneNote Importer」
を提供しています。
ここでは、「OneNote Importer」の使い方を見ながら、
EverNoteのデータ階層が、どのようにOneNoteへと移行されるのかを見ていきましょう。
なお、OSはWindows7以降の対応です。
当サイトでは、Windows10Home環境で実行しています。
OneNote Importerを実行する
以下、公式ページ内の「インポートツールのダウンロード」から「OneNote Importer」をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを実行すると、以下のような画面が表示されます。
ちなみに、インストールはすべて英語です。
「I accept the terms of this agreement」にチェックマークを付けて、「Get Started」をクリックします。
現在、EverNoteで持っているノートブックの一覧が表示されます。
①このチェックを付けると、EverNoteの全ノートブックをインポートの対象にします。
②個別のノートブックのみをインポートしたい場合、各ノートブックのチェックマークをオンオフします。
③まだ、同期が取れず、この一覧に表示されていないノートブックを手動で指定するためのリンクです。
①のチェックマークをオフにすると、すべてのノートブックのチェックマークがオフとなります。
移行するノートブックが決まったら、「Next」をクリックします。
個人で利用して、個人アカウントでインポートする場合は、左の
「Sign in with a Microsoft Account」で十分です。
ただ・・・、
当サイトは、あくまでも個人経営や小規模経営者が「Office365 Business」を契約して情報を整理していくことを目的としているサイトです。
そう、つまり会社のアカウントを持っているはずです。
したがって、ここでは右の
「Sign in with a Work or School Account」を選択します(というか、しなければなりません)。
普段、ログインしたままの状態であれば、次の画面に進みます。
アカウントの入力画面になったら、自分のアカウントとパスワードでサインインしてください。
EverNoteのノートブックは、OneNoteのノートブックに
ノートは、OneNoteのページに移行されます。
なお、OneNoteには「タグ」が存在しないため、Evernoteの「タグ」は移行先がありません。
そのため、OneNoteの「セクション」にEverNoteの「タグ」を移行する場合に、このチェックマークを付けます。
EverNoteからOneNoteにデータ移行されると、データの階層構造は以下のようになります。
【EverNote】ノートブック→ノートブック【OneNote】
【EverNote】タグ→セクション【OneNote】
【EverNote】ノート→ページ【OneNote】
インポートが完了しました。
「OneNote2016」を開いて、確認してみてください。
「Office365 Business」だと「OneDrive」の保存容量が1TB使えます。
この時点で、ファイルを大量に保存していると、
このインポートに失敗する可能性があります。
これは、OneDriveに5,000以上のファイルが既に保存されている場合に表示されるエラーです。
もし、保存しているデータを整理できない場合は・・・
このままだとインポートができませんので、個人アカウントを持っていれば、一旦個人アカウントにサインインし直して、再度インポートをしてみましょう。
「OneNote2016」は、「Office365 Business」でログインしているアカウント以外のユーザーアカウントのOneDriveを参照することができます。
OneNoteを確認してみる
それでは、実際に「OneNote2016」を開いてみます。
開いた画面の「ファイル」をクリックします。
左側のメニューから「開く」をクリックすると、EverNoteからインポートした2つのノートブックが確認できました。
それでは、「設立後の作業」というノートブックを開いてみましょう。
①ノートブック名
②ノートブック内のノート(OneNoteで言うページ)
③ページの内容
④セクション
これをEverNoteと比較すると、以下のようになります。
EverNoteには、「スタック」と言って「ノートブックの束を管理する」機能があるのですが、これはOneNoteにはありません。
上の図の場合、「会社設立」がスタックになります。
また、EverNoteのタグ機能は、ノートブックの垣根を飛び越えて、同じタグが付いたノートを検索出来て便利なのですが、OneNoteで代用されている「セクション」は、各ノートブック内でしか機能しません。
EverNoteのタグとOneNotenセクションを結びつけるのは、無理があるかなぁとは思いますね。
お互いに長所・短所がありますが、データの移行は簡単にできることが分かりました。
とりあえず、少しずつOneNoteにも慣れていくようにしましょう。