Windows10に付属する付箋紙アプリである
「Sticky Notes」
は、バージョンを重ねるごとに進化を続けています。
以前は、「付箋」アプリとしてWindowsOSに標準搭載されていましたが、
Windows10のリリース時に「Sticky Notes」と名前も英語表記になり、バージョン3.0以降はダークモードや他アプリとの同期機能も提供され、ちょっとしたメモであればこのアプリ1つで十分というレベルまで達してきています。
【マイクロソフトストア-Sticky Notesのダウンロード】
そんな「Sticky Notes」で覚えておきたい設定や使い方をこの記事でまとめてみました。
特に、ノートアプリに「OneNote」を使っている方は、スマホでの連携が取れるので使って損はないと思いますよ。
※記事修正時点での「Sticky Notes」のバージョンは「3.7.126.0」になります。
目次
1.ピン留めした位置から各タスクを開く
「Sticky Notes」は、ピン留めした位置から簡単に目的の処理を行うことができます。
ピンどめする位置としては、「スタートメニュー」や「タスクバー」などがあります。
上の図は、スタートメニューの「Sticky Notes」を右クリックしたところです。
①現在、スタートメニューにピン留めしているので、「スタートからピン留めを外す」と表示されています。
②タスクバーは、画面下にアイコンが表示されている位置のことですが、ここには現在ピン留めされていないので、「タスクバーにピン留めする」と表示されています。
タスクバーに常にアイコンがあると使いやすくなるので、タスクバーにピン留めしておいた方がいいかもしれません。
新しいメモを作成する
「Sticky Notes」のアイコンを右クリックすると、3つのタスクが選択できるようになります。
上の画面は、タスクバーのアイコンを右クリックしていますが、スタートメニューのアイコンで右クリックしても同じようにタスクを選択できます。
「新しいメモ」をクリックすると、デスクトップ上に付箋紙が現れ、すぐに入力できるようになります。
メモの一覧を確認する
現在作成している付箋紙の一覧を確認することができます。
「メモの一覧」をクリックすると、上の画面の左側のような
作成している付箋の一覧が表示されます。
その内、右側に水色と緑色の2枚の付箋が独立して表示されています。
これは、現在デスクトップ上に貼り付けている付箋紙になります。
一覧の方を見てみると、デスクトップに貼り付けている2枚は、紙がめくれたような形をしています。
現在の設定を確認する
メモの一覧が表示された画面と同じように、設定の一覧も簡単に確認することができます。
2.キーボードショートカットを確認する
設定一覧の中には、「StickyNotes」で使えるキーボードのショートカット一覧を見ることができます。
システム内の内部リンクなので、すぐに一覧が開きます。
ちょっと確認したい時には便利ですね。
3.ダークモードで使用する
同じく設定内で、「Sticky Notes」の色を指定できます。
「暗い」にすると、ダークモードを使用することができます。
4.メモをデスクトップに貼り付けたままにする
メモの一覧から、上の図のようにメモを開くとデスクトップに貼り付けたままの状態になります。
メモを開いたままにしてWindowsを終了すると、
次にWindowsを起動した時にそのメモは自動で開き、デスクトップに貼り付けたままの状態となります。
5.付箋ごとに色分けする
付箋紙と言えばやはりカラフルに分類ができなくては意味がないでしょう。
特にダークモードが使える現在のバージョンだと、色分けした際に
ウィンドウのヘッダー部分だけに色がつきますので、見た目もシックな感じとなります。
6.仮想デスクトップで付箋を整理する
付箋紙アプリは、デスクトップ上に常に貼り付いていて、いつでも簡単にメモができたりメモを削除できたりという即効性が重要になります。
しかし、デスクトップ上が煩雑になってしまうのも考えものですよね。
そんな時に使ってみたいWindowsの機能が「仮想デスクトップ」になります。
上の画面では「新しいデスクトップ」を作成し、「デスクトップ2」という名前の仮想デスクトップが1つ増えています。
今までのデスクトップ(デスクトップ1)にあった「Sticky Notes」を右クリックして、移動先から「デスクトップ2」を選択します。
これで、起動中の「Sticky Notes」は新しく増やしたデスクトップ(デスクトップ2)に移動し、デスクトップ2の画面だけで表示されるようになります。
新しいデスクトップにデスクトップアイコンなどは同じように表示されていますが、
作業中の他のアプリケーションなどはここには表示されません。
デスクトップ2が付箋紙を貼り付けておくだけのデスクトップ画面であれば、デスクトップアイコンの上に付箋紙を重ねてしまっても大丈夫です。
元のデスクトップ画面(デスクトップ1)に戻れば、付箋紙は表示されませんのでデスクトップアイコンもちゃんと見えていると思います。
仮想デスクトップの操作は、ショートカットキーの方が操作性が高くなります。
ショートカットキーを忘れそうであれば、
付箋紙にして貼っておくのも一つの手です。
よく使うキーは、上の画面のように3種類ではないかと思います。
付箋紙を別のデスクトップに移した後は、
「デスクトップ間の移動」
をよく使うようになるかもしれませんね。
7.Outlookでメモを確認する
メールソフトの「Outlook」をメインに使っていれば、Outlook内でも「Sticky Notes」に残した記録を確認することができます。
「Outlook」の画面の左下の「・・・」をクリックし、一覧から「メモ」をクリックします。
左ペインから「Sticky Notes」でログインしているマイクロソフトのアカウントと同じアカウントのメモをクリックします。
メモをダブルクリックすると、「Sticky Notes」で保存したデータが開きます。
データは同期されているので、「Outlook」のメモで修正した内容は、もちろん「Sticky Notes」にも反映されます。
ただし、Android版の「Outlook」アプリの場合、メモを使うことはできません。
8.オンライン版OneNoteでメモを確認する
「https://www.onenote.com/stickynotes」へアクセスすると、オンラインで「Sticky Notes」を利用することができます。
オンライン版を使う時も最初にマイクロソフトのアカウントでログインする必要があります。
URLは”OneNote~”になっていますが、「Sticky Notes」だけの画面となります。
現在、URLを直接入力しなければなりませんので、オンライン版を使うときはURLをお気に入りに入れておいたほうがいいかもしれません。
「Outlook」と違って、「OneNote」は、Android版アプリ内で「Sticky Notes」が使えます。
まとめると以下のようになります。
- パソコンはアプリ版もオンライン版も「OneNote」と「Sticky Notes」は別アプリ
- Android版は「OneNote」アプリの中で「Sticky Notes」を使用する
- パソコンを使っていれば「Outlook」からでも「Sticky Notes」が使用可能
上に挙げたどんな場面でも、同じデータにアクセスしているので、利用者の好きな環境で利用できることになります。
総括
付箋紙アプリと言えば、利用している端末だけにちょっとメモ書きするイメージが強いかもしれませんが、マイクロソフトの各アプリを使えばここまで連携できるようになっています。
ちなみにiOSの「OneNote」アプリ内には「Sticky Notes」が組み込まれていないので、iOSであればブラウザで接続する形になるかもしれませんね。
現在は、iOSの「OneNote」を開くと、「Sticky Notes」が使えるようになっています。
以下の記事を参考にしてみてください。
AndroidOSのタブレットにインストールした「OneNote」で「Sticky Notes」が使えないのは痛いところですが、マイクロソフトの各アプリとの連携に、各OSで同じ情報を確認できる同期など、ちょっとしたメモがいつでもどこでも確認できるのは非常に使い勝手がいいですよね。
Windows10パソコンがメインの方であれば、「仮想デスクトップ」が標準機能として使えるので、”付箋紙”を貼りやすい環境でもあります。
是非、「Sticky Notes」を使い倒してもらって、充実したデジタルノートライフをお過ごし頂ければと思います。