前回、Windowsパソコンの「OneNote for Windows10」で添付ファイルをページ内に挿入する3つの方法についてご紹介しました。
今回は、同じ「挿入 -> ファイル」という作業を
「AndroidOS」と「iPadOS」で行うと、Windows版とはどのように違うのかについて見ていきたいと思います。
Android版のOneNoteでファイルを挿入する
Android8.1が搭載されたタブレットにインストールした「OneNote」でファイルの挿入をしてみます。
任意のノートブック内のページに、エクセルファイルを挿入してみました。
「挿入」タブを開くと、クリップアイコンのボタンがありますが、これが「ファイルの挿入」ボタンとなります。
Windows版では、挿入するファイルを選択した後にどのように挿入するか、と3つの方法を聞かれましたが、Android版では、「ファイルの添付」としてページ内に挿入されます。
挿入したファイルをダブルタップ、もしくはロングタップすると
「添付ファイルを開きますか?」
と聞かれます。
そのまま開く場合は、「開く」をタップします。
エクセルファイルをOneNoteのページに挿入しても、タブレットにエクセルがインストールされていない場合は、代替のアプリで開く旨のメッセージが表示されます。
例えば、Googleのスプレッドシートがインストールされていればスプレッドシートでファイルを開けるのです。
もし、エクセルに代わるようなアプリがインストールされていない場合は、「使用できるアプリがありません」というメッセージが表示されます。
「Android」で挿入したファイルをページ内から削除する場合は、ファイルをタップして選択します。
USB接続している物理キーボードやキーボードアプリなど利用しているキーボードのバックスペースキーをタップすると、挿入したファイルが削除されます。
iOS版のOneNoteでファイルを挿入する
iOS版のOneNoteで挿入されるファイルは、Windows版やAndroid版とはまた少し違った動作を見せます。
画面は、「iPadOS13.1.3」となります。
iPad版のOneNoteでは、「挿入」タブに「ファイル」と「PDF」の2種類が用意されています。
「ファイル」から挿入すると、「添付ファイル」の形式となり、
「PDF」から挿入すると、「印刷イメージ」の形式となります。
上の画面は、「挿入」タブの「ファイル」をタップして、エクセルファイルを挿入したところです。
ファイルがそのままページ内に挿入され、Windows版の「2つ目」で見たのと同じように「添付ファイル」の形式となっています。
一方、Android版にはなかった「PDF」というボタンがiOS版には用意されています。
これは、文字通りファイルの種類を「PDFファイル」に限定してページ内に挿入するためのボタンとなります。
ファイルを選択する画面になると、「PDFファイル」以外は選択できないようになっています。
PDFファイルは、本来編集するためのファイルというより、無償のPDFリーダー(Adobe Acrobat Reader等)をインストールしておけば、ワープロソフトが入っていないパソコンなどでも文書などを確認できる、という閲覧向けのファイル形式です。(最近のAcrobat Readerは多少の編集機能も含んでいるようですが・・)
つまり、OneNoteで情報を整理しているユーザーがPDFファイルを挿入した意味は、
閲覧が主目的であるという予測の元、この方法で挿入されたファイルは、「印刷イメージ」として挿入されるようになるのです。
Windows版と同様に、印刷イメージで挿入されると添付ファイルも一緒に表示されます。
iOS版での添付ファイルの削除は、ファイルをタップして表示されるメニューで実行できます。
メニューの一覧から「削除」をタップすると、添付ファイルを削除できます。
総括
今回もOneNoteでのファイル挿入方法を見てきましたが、同じOneNoteでもOSが違うと動作も結構変わってきますね。
挿入したファイルを削除する方法を見ても、Android版はiOS版のように特にメニューが表示されるわけではありませんから、”キーボードから削除する”という方法に意外に気が付かないかもしれません。
「印刷イメージ」で挿入したい場合に「PDF」を選択すればいいiOS版は、「添付ファイル」のみしか挿入できないAndroid版の少し上をいっている感じがしますね。
なお、iOS版のOneNoteの優れている点は、やはりWindows版と同様に
「複数の個人アカウントのノートブックを切り替えられる」
ところでしょう。
一回一回サインアウトせずとも、違う個人アカウントのノートブックをクリックやタップ1つで素早く切り替えられるのは、ヘビーユーザーには重宝します。
Android版はデータの確認用やちょっとした文字の編集に使って、
データの大幅な編集や入力、ファイルの登録作業はWindows版かiOS版の利用をお薦めします。