【デジタルノートアプリケーション】
パソコンやタブレット、スマホなどのデバイスで
思いついたことをメモや画像、音声、はたまた手書き文字などで効率よく情報をまとめることができるアプリケーションのことです。
さて、この言葉を聞いて、皆さんが想像するアプリケーションにはどんなものがあるでしょうか。
多くのユーザーは、まず「EverNote」を思い浮かべるかもしれません。
これらのアプリケーションの中でも、先駆けともいえる存在であり
Web上でも、デスクトップアプリ上でも好きな時に、情報を整理することができます。
動作が軽いのも魅力の1つですね。
「Office2016」の中で、これと同じアプリケーションに該当するのが
「OneNote」
というアプリです。
目次
EverNoteとOneNoteを比較してみる
EverNote | OneNote | |
---|---|---|
長所 | ・動作が軽い ・検索精度が高い ・名刺管理と住所録管理の親和性が高い |
・動画をそのまま貼り付けることができる ・Excelの表をOneNoteでそのまま確認できる ・同期できるデバイス数に制限がない |
短所 | ・Office製品との親和性が薄い ・月間で許容されているアップロード容量が少ない ・同期できるデバイスが最大2台まで |
・保存するノートが多いと動作が重い ・ノートの管理がしづらい |
両アプリの長所・短所は人それぞれの感じ方もあると思うので、
一概に”こうだ”とは言えませんが、ざっと挙げてみました。
仕様として、特に大きく取り上げたいのは、表の赤字の部分となります。
EverNoteには利用できるデバイス数に制限がある
利用ユーザー数を着々と延ばしてきたEverNoteが、2016年の夏頃、突如として仕様変更を発表したのです。
オンライン上に蓄積されるデータをパソコンやスマホなどからいつでもどこからでもアクセスできることに慣れてきたユーザーたちに、降りかかった「デバイス数制限という壁」です。
1ユーザーで最大2台までのデバイスにしかインストールできず、
3台目以降で利用する場合、
・有料版へアカウントをアップグレードする
・ブラウザでアクセスする
という流れになってしまいました。
パソコンのブラウザならまだしも、スマホや画面サイズの小さいタブレットだと、
やはりブラウザで編集したりするのは、ちょっと億劫ですからねぇ。
デスクトップ版アプリやスマホ版のアプリなどは、動作も軽快で使いやすい上、
世の中の流れがクラウドへのデータ蓄積が当たり前となってきた頃の仕様変更に、
ネット上でも話題に上がったり、批判が出たりもしました。
そんなEverNoteに代わって、注目を集めるようになったのが、
マイクロソフト発「OneNote」
というわけです。
なぜOneNoteなのか
OneNoteは、WordやExcelなどのOffice製品を難なく使える方であれば、
同じような感覚で利用できるのがユーザーから見ても助かるところでしょう。
OneNoteの主な特徴は以下のようになります。
- 他のOffice製品ともシームレスに使える
- 利用デバイス数に制限がない
- 保存容量に制限がなくOneDriveの空き容量まで保存可能
WordやExcelとの連携
EverNoteの「ノート」内に、別のWordで作った文書やExcelのグラフなどを挿入するときは、
「ファイルの挿入」
となります。
つまり、ノート内には、内容ではなく
「ファイルそのものが」
保存されることになるのです。
一方、OneNoteであれば、EverNoteのようにファイルそのものを保存することもできますし、
ファイルの内容を差し込むこともできるのです。
利用デバイス数に制限なし
当初、製品版として有料だった「OneNote」は、2014年に無料版が発表され
マイクロソフトのアカウントを持っていれば、誰でもダウンロードして使うことができるようになりました。
Windows10に標準で入っている「OneNote」は簡易版として無料版よりも機能が少ない・・
という話でしたが、頻繁にアップグレードされていて無料版や製品版のOneNoteに比べても遜色なくなってきているのが現状です。
もちろん「Office365 Business」にも「OneNote」は含まれています。
製品版としてのフル機能を備えていると言っていいでしょう。
OSがWindows10のパソコンを使っていると、
あらかじめインストールされている簡易版の「OneNote」と、
製品版の「OneNote」の2つが存在することになります。
製品版があるのであれば、製品版を使った方がよいでしょう。
各ストアからダウンロードして使える”無料版”でも、機能的にはほとんど変わらないので、
スマホやタブレットには無料版をインストールしても問題ありません。
「Office365 Business」は、1ユーザー5台までしかOffice製品をインストールすることができません。
もし、5台を超えるデバイスにインストールするのであれば、無料版を利用するようにしてください。
OneNoteには、デバイス制限はありませんので、同じユーザーでも製品版(5台まで)に無料版を合わせれば何台でもインストールすることができます。
OneDriveとも連携
OneNoteのデフォルトの保存先は、Web上となります。
これは、マルチデバイスで参照することが前提となるデジタルノートアプリケーションでは、当然の機能と言えます。
「Office365 Business」を契約(購入)していれば、OneDriveの保存容量として
「1TB」
をもらえます。
文書データや画像データ、動画やPDFなど色々なデータをOneDriveに保存できるので、
OneNote専用というわけではありません。
しかし、よほどのことがない限り、”保存するための空き容量がない”ということはないと思われます。
OneDriveに保存容量がある限り、OneNoteで作成できるデータに制限はありません。
ただ、「どうしてもこのデータはローカル保存だけでいい」という場合があるかもしれません。
製品版の「OneNote」であれば、作業しているパソコンなどのデバイス内に保存することも可能となっています。
これは、Windows10に標準で付いてくる簡易版の「OneNote」にはない機能となります。