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やばっ!Visioがインストールされていない・・・そんな時にiPadで使える図面作成アプリとは

マイクロソフトのOffice製品に
「Visio」
という製図・作図を行うソフトウェアがあります。

Officeのパッケージ製品(Word,Excel,PowerPointがパックになった製品)などには含まれず、
単体のWindows用ソフトウェアとしてのみの販売となっているため、お目にかかったことがある人は
もしかしたら少ないかもしれません。

「Visio」は、得意先に提出するネットワーク図面を作成したり
ハードウェア導入後のオフィスレイアウト図を書く際に、とても重宝した思い出深いソフトウェアだったりするのですが、
最後に使ったバージョンは「Visio 2003」で、ここ10年くらいは全く触れてもいませんでした。

先日、たまたま昔作成したVisioファイル(拡張子が「.vsd」のファイル)を見ていたのですが・・・。
今使っている「Windows10」のパソコンに「Visio」はインストールされていないのに、
ファイルにアイコンが表示されて、何となくファイルが開けるような形になっていたのです。

その「.vsdファイル」を開いてみると・・・。

マイクロソフトの新しいブラウザである「Edge」の登場で、
互換性のためだけに「Windowsアクセサリ」に追いやられ、
ひっそりと余生を送っていた「InternetExplorer11」によってファイルが開かれたのです。

もちろん、ファイルの中身を編集することはできないのですが、
作成したファイルの確認だけならこれで十分できます。

どうやらVisioで作成されたファイルは、Viewerを実装しているらしく
Visioがインストールされていないパソコンで読み込むと、
InternetExplorer上のActiveXコントローラとして動いてくれるので、ファイルの参照だけはできるようなんですね。

さて、そんな久々に閲覧したVisioファイルですが、
「パッケージ版のVisio」を実際に購入すると現在の2019バージョンで、「45,000円」くらい掛かります。

これは、さすがにちょっと痛い出費ですよね。

でも、ちょっとした図面を手早く描けるアプリは何かないかな・・・
と探しているならば、iOSで利用できる
「Lucidchart」
というアプリを使ってみるという方法があります。

文書3つまでの作成であれば無料

「Lucidchart」は、機能を大幅に限定されたバージョンで良ければ、
無料で利用することができます。

新規で作成、もしくは他文書からのインポートで追加できる数は
無料の場合、最大で「3つ」までとちょっと少なく感じるかもしれません。

テンプレートは豊富に揃っています。
上の画面では、カテゴリーから「フローチャート」を選択しています。

白紙もしくは既存のカテゴリーから新規で文書を作成する以外に、
「他文書からのインポート」
で追加することも可能です。

ここで、先程の「Visioファイル」をインポートすることができるのです。

パソコンなどに保存されている「Visioファイル」を
「iCloud Drive」にアップロードすると、既にファイルのアイコンが
「Lucidchart」のアイコンになっていますね。

インポートすると、以前にVisioで作成したファイルが「Lucidchart」で見られるようになりました。

Visioファイルのインポートは編集できず・・

ただ、残念なことにインポートしたVisioファイルの編集は、無料ユーザーではできないのです

月額で1,150円の「Professionalプラン」であれば、インポートしたVisioファイルを編集することができるようになります。

文書内のオブジェクトは60個まで

色々と制約が厳しい「Lucidchart」ですが、
文書内に置けるオブジェクト数も無料ユーザーの場合は、「60個まで」という制限があります。

上の図は、テンプレートから新しくフローチャートを作成したところです。
この図面の場合、置かれたオブジェクトが60個未満であり、まだオブジェクトを追加できるため、
左側の赤く囲んでいるオブジェクト一覧でオブジェクトを選択できるようになっています。

もし、オブジェクトが60個を超えてしまうと、
上の図のように、「これ以上オブジェクトを追加できません」と表示されるようになります。

総括

「Lucidchart」は、インストールするだけであれば無料ですが、
無料ではこれまで見てきたような制約もあって、
おそらくあまり使い勝手がいいとは言えないかもしれません。

ただし、
「簡単な図面でいいから描きたい」
「他のソフトウェア(アプリ)で作成された図面を確認だけしたい」
と言う場合には、入れておいても損はないでしょう。

無料で使用する環境をまとめると以下のようになると思います。

  • 白紙から簡単な図面を描く
  • テンプレートを利用して60個以内のオブジェクトで描く
  • 他アプリで作成された図面を確認する
  • 3つを超える図面の保存は必要としない(もしくはPDFファイルで保存しても問題ない)

「Lucidchart」の2つの有料プランは、どちらも月額で費用が発生します。

それであれば、VisioのOnlineプラン(月額費用)を購入するか、
パッケージ版(買い切り)を購入した方がアプリの性能としては間違いないかもしれませんね。

もし、急に図面ファイルを確認する必要が発生した場合、
そして、ちょっとした修正を加えるなどの必要がある場合は、
今回のように「Lucidchart」でその場を凌ぐのはありかもしれません。

Lucidchartもクラウドで利用できる

オンラインでの共同作業、リーズナブルな料金体系から
Visioの代替ソフトウェアとしてクラウドベースで使えるLucidchartにも注目が集まっています。

Lucidchartのページ

このクラウド版Lucidchartも改めて記事としてアップしていきます。

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