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  • 最終更新日: 2023.07.11

マイクロソフトの画像生成AI「Bing Image Creator」の簡単プロンプト5選

近年、世界中で話題をさらっている「AI分野」ですが、マイクロソフトが2023年2月から提供していたチャットAI搭載の検索エンジン「Bing」が一般利用開始となりました。

待機リストに登録すれば、プレビュー公開されていた「新しいBing」を利用できたとあって、既にその機能の片りんに触れていた方もたくさんいるでしょう。

AI機能を搭載した「Bing」は、これまでの検索エンジンだけの「Bing」から次のように生まれ変わりました。

  • AIによる検索サポート
  • コア検索アルゴリズムにAIモデルを適用し、検索の品質向上
  • 文章や画像などのコンテンツ生成機能
  • Microsoft365のデータやアプリと連携

マイクロソフトの投資を受け、「ChatGPT」を開発した「OpenAI」の「GPT-4」というAI技術が使われ、検索品質の向上やコンテンツの生成機能などを提供してくれます。

そして、この「新しいBing」を搭載したWebブラウザ「Microsoft Edge」で「検索・AIチャット・画像生成」などのユーザー作業を手伝ってくれるのが、「Edge Copilot」です。

Edge Copilotとは

・ブラウザのEdgeのサイドバーに表示され、ユーザーのチャット検索や画像生成などをサポートしてくれる機能
※Windows10(もしくはアカウントの順番等)で、現在はサイドバーに表示されない可能性もある(記事執筆時点)

・作業のメインとはならない、Copilot(副操縦士)という意味

今回は、Web関係のビジネスや自社のサイト作成など、あらゆる面で利用用途の多い「画像生成」について「新しいBing」の機能の1つでもある「Bing Image Creator」で一緒に作業してみたいと思います。

とは言っても、私たちユーザーはほとんど労力を必要とはしません・・。

ただただ、歓喜の声を上げるだけだと思います(笑)

現状、「EdgeのCopilot」から、「Image Creator」へのアクセスができない環境の方もいるかもしれないので、直接「Image Creator」へとアクセスします。

そして、5つの例文を見ながら、「Image Creator」への指示をどのように出したらよいのかなどを見ていきたいと思います。

Image Creatorへアクセス

まずは、「Bing Image Creator」のページへ接続してみましょう。

Image Creator

現在のトップ画面は上のような感じになっています。

簡単に画面の内容を確認しておきたいと思います。

Image Creatorの画面

()プロンプト(画像を生成するための命令文)を記述する枠

()プロンプト入力した後に、押す作成ボタン

()現在のブースト。画像を1つ生成すると1減る

基本的に、この3つを把握しておけば問題ないでしょう。

画像を生成するための命令文となる「プロンプト」の出来が鍵となります。

なお、「ブースト」というものがありますが、これは1つの画像を生成するたびに1減っていきます。

ただし、最終的に0になっても画像生成のスピードが遅くなるだけで、画像生成ができなくなるわけではないので、あまり気にしなくてもよいでしょう。

念のために、ブーストが増える方法を以下に挙げておきます。

  • 次の日に勝手に少し復活する
  • 「Microsoft Rewards」で買い物やイベントなどでポイントを貯めて利用する
  • Bingで検索する

ブーストがあっても、画像生成に時間がかかる場合もあるので、ブーストの増減はあまり執着しない方がいいかもしれませんね。

プロンプトを作成する

さて、実際にプロンプトを入力して画像を生成するわけですが、一つ注意点があります。

それは、現時点で「Image Creator」は日本語に対応しておらず、英語で入力する必要がある点です。

英語が苦手な方は、「DeepL」などの翻訳サイトを使用して日本語で考えたプロンプトを英語に直してください。

それでは、実際に入力したプロンプトとその結果を順番に見ていただきましょう

ほろっと来る画像を猫を主人公に表現

Cat waiting for a friend at a bus stop in Tokyo Station,product design

「東京駅のバス停で友だちを待っている猫を製品デザイン風で」と指示しています。

そして、出来上がった画像が上の4つです。

そう、お気づきの方もいると思いますが、この記事のアイキャッチ画像に右上の画像を使用しています。

自分もそうですが、犬や猫などのペットが好きな人って、やはりどうしても愛くるしい姿を撮ったり、描いたりという気持ちが強くなると思うのです。

でも、こういう背中を向けた少し寂しそうな猫の画像ってまた何とも言えない哀愁を表現できると思いませんか?

このシチュエーションはやはり・・

A man and a woman standing on the beach at sunset,photograph

「夕暮れの浜辺でたたずむ男女を写真のように」と指示しています。

美しい夕暮れの浜辺でもしかしてプロポーズかしら?という女性の気持ち、あるいはプロポーズしたい男性の緊張感(?)を表現できればいいな、と思い記述した一文です。

「standing」がきちんと「たたずむ」を表現できているのかは分かりませんが、後ろ向きの2人、少し距離を取った2人、手を取り合って海を眺める2人など4枚のシルエットがすべて何かを語れるような画像ができた気がします。

プロンプトを記述した時に自分の頭に描いたイメージよりも遥かにいいものができてしまって・・ちょっと怖くなりました(汗)

Image Creatorに”すすめられて”・・

Wide shot of a teddy bear wearing sunglasses looking up at the skyscrapers in Times Square,product design

「Image Creator」で画像を生成中に、”「サングラスをかけたテディベアがニューヨークのタイムズスクエアで空を見上げている」のはどう?”と画面内に表示されたので、勧められるまま作ってみました。

英文さえできてしまえば、本当に簡単にできてしまいますね。

このテディベアの発想がぱっと出てくる人がクリエイターなんでしょうけど・・

はい、これは言われるがままです(笑)

昭和世代だから許して-Part1-

animated female penguin singing song at the drink bar,pop art

バーで歌う女の子のペンギンって言ったら、「Sweet Memories」しかないんですよ。

分からない方は、YouTubeで「Sweet Memories 松田聖子」などで検索してみてください。

まさに、あのコマーシャルのイメージが出来上がるといいな、と期待を込めたものの・・・・まぁそうは簡単にはいきませんでしたね。

もしかしたら、プロンプトに「look like “sweet memories” on Japanese TV commercial」とか入れたら、それらしい画像ができるかもしれません。

しかし、この辺がAIで作成した物の怖さで、作成した画像はダウンロードも自由なのですが、これまでの情報を収集して結果を出力しているのがAIですから、以前にどこかの作者が作ったものと似ていたりすると、著作権に引っ掛かる恐れもあります。

文章もそうですが、AIで生成された物の取り扱いや法の整備などが、今後の課題になっていくとは思いますね。

昭和世代だから許して-Part2-

A man and his dog are in a small cottage by the beach, looking out to sea,beautiful photograph

あの頃の「金曜ロードショー」のオープニングって、本当にセンスの塊のような人が作ったんでしょうけど、まぁそのイメージのプロンプトです。

分からない方は、YouTubeで「金曜ロードショー Friday night fantasy」などで検索してみてください。

あの黄金の夕暮れ感をどう指示したらいいのか分かりませんが、「金曜ロードショー」をイメージしてプロンプトに記述したら、上のような画像が出来上がりました。

こう作ってみると、プロンプトの記述って本当に難しいですね。

自分が思っているイメージをきちんとAIに伝えるにはどうやって工夫をしたらいいのか・・

AIと向き合うと「お前がその場の空気を読み取れよ」とか「あんたにオレの気持ちを汲み取ってもらいたいんだよね」というのは通用しません。

逆にここを極めると、AIを本当の「Copilot」として文字通り自分の手足として動いてもらえるようになるかもしれませんね。

総括

さて、今回はマイクロソフトの「Bing」の画像生成AIである「Image Creator」を使って、初めて使う人が参考になりそうなプロンプトを5つ作成してみました。

ポイントは2点あります。

1点目は、構文をパターン化して、後は単語を目的の物に変換していく方法です。

上の5つは「どこどこで、なになにをしている人、猫、犬、ペンギン」という形にしています。

英語が苦手な人は特に、こういう決まった構文で練習して、後から肉付けをしていった方がいいでしょう。

2点目は、出来上がりの画像を「どういう風に」表現したいかの指定を入れておきます。

「ポップ風なのか」、「製品画像のようにするのか」、「写真のようにするのか」を文章の後にカンマ区切りでいいので入れておくとだいぶ違うと思います。

「Image Creator」は、プロンプトに入力できる文字数がそれほど多くありません。

長文を入れられないからこそ、画像として出力したい内容を簡潔に指示する必要があります。

マイクロソフトのアカウントがあれば誰でも無料に手軽に利用できる「Image Creator」。

まずは、是非楽しんで画像を作成してみてください。

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