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ロシアで初めての開催となった今年のサッカーワールドカップだが、
「米国議会中間選挙」の開催と重なることもあってか、たびたび証券会社のニュースとしても
話題に上ることが多い。
米中の経済戦争のあおりを受けて、3ヶ月くらい前には久々に米ドルに対して100円台前半まで円高が進んでいたものの
6月中旬となった現在では、109円から110円台を目指そうかというところまで戻してきている。
しかし、このワールドカップ開催年、つまり米国議会中間選挙が開催される年は、米ドルが売られる傾向にあるので、米ドルで資産を管理している個人投資家は少し注意が必要かもしれない。
一方、イギリスのユーロ離脱、スペインのカタルーニャ州の独立投票などユーロ地域にとっては激震の多い近年だが、ユーロそのものは順調にユーロ高を築いてきた。
ワールドカップで4度優勝しているイタリアが今年は出場しないことで、国民の関心は
「イタリアのユーロ離脱」
へと向いているようだ。
一時、125円台までユーロ安が進んだものの、現在は130円前後をうろうろとしている。
さて、開催を誘致したり、大会での優勝国によっては経済の世界にも大きく影響してくるサッカーのワールドカップにはいくつかの面白い法則があるようだ。
まず、よく聞く「3964」の法則である。
これまで20回行われてきたワールドカップにおいて、2回以上優勝している国は「5ヵ国」しかない。
※ドイツは東西統一からは1度。西ドイツ時代に3度。
その中で、その2つの優勝年の数字を足すと「3964」となる組み合わせが5通りもある。
・ブラジル:1962年+2002年=3964
・ブラジル:1970年+1994年=3964
・西ドイツ:1974年+1990年=3964
・アルゼンチン:1978年+1986年=3964
・イタリア:1982年+1982年=3964
その法則に当てはめると、3964-2018=1946年の優勝国が今年の優勝国となる・・・
予測がつくのだが、残念ながら1946年は戦時中のためワールドカップが開催されなかった年となり、該当国がない。
「バロンドールの呪い」というのも面白い。
例えば記憶に新しい2014年の「ブラジル大会」では、スーパーエースの
「リオネル・メッシ」
が率いるアルゼンチンがドイツと決勝を戦った。
しかし、メッシ(バルセロナ所属)は前年2013年のバロンドールだった理由なのか、
結果準優勝で終わった。
同じく1998年のフランス大会で決勝を戦ったフランスとブラジルの結果は、フランスが優勝した。
この前年にバロンドールを獲得したのはブラジルの「ロナウド(インテル所属)」だった。
これ以外にも、前年にバロンドールを獲得した選手が所属する国は、決勝まで進めないことも多い。
ワールドカップは、やはり開催地の「地の利」があるようだ。
開催国が優勝したというのは、これまで6ヵ国ある。
・1930年:ウルグアイ
・1934年:イタリア
・1966年:イングランド
・1974年:西ドイツ
・1978年:アルゼンチン
・1998年:フランス
今年のロシアが優勝する可能性は30%もあるということだ。
また、ワールドカップはその優勝国が南米かヨーロッパかに限られるのだが、中南米開催の場合は中南米の国が、ヨーロッパ開催の場合はヨーロッパの国が優勝する確率が高い。
そうはならなかった年を数えてみると、全部で4度しかない。
・1958年:ブラジル(開催地:スウェーデン)
・2002年:ブラジル(開催地:日本・韓国)
・2010年:スペイン(開催地:南アフリカ)
・2014年:ドイツ(開催地:ブラジル)
開催地がアジアやアフリカなど関係ない地域では、ブラジルとスペインが優勝しているので、
以降、このような開催地になった時には結果は読みづらいかもしれない。
傾向だけを探ると色々と見えてくるが、もちろんアジアやアフリカの国々にだってチャンスはあるはずだ。
優勝予想に自国の名前を出すなんておこがましい、と言われてしまうかもしれないが
いつの日か、このサッカー強豪国の中に”日本”の名前が並ぶことを祈りたい。