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前回まで、ピボットテーブルを使ったクロス集計表へのフィールドの配置や各フィールドに対するフィルター処理などを操作してみました。
今回は、作成したピボットテーブルに対してデザイン的な編集を加えてみたいと思います。
エクセルファイルはこちらからダウンロードできます。
表全体のデザインを変更してみる
ピボットテーブルを作成すると、リボンには2つのメニューが新たに表示されます。
その内「分析」については、これまでも使ってきましたが、もう一つのメニューが「デザイン」となり、今回はこの「デザイン」から色々と設定していきたいと思います。
なお、これらのメニューを表示させるためには、ピボットテーブル内の任意のセルをクリックしてアクティブにしておく必要があるので注意してください。
今回作成したピボットテーブルは、「薄い青(淡色,16)」が設定されています。
リボンの「デザイン」から「ピボットテーブルスタイル」で設定することができます。
スタイルには、様々な種類がありますが、ピボットテーブルを新規で作成した時に、どのスタイルをデフォルトで適用するかをあらかじめ設定しておくこともできます。
デフォルトで適用したいスタイルの上で右クリックをして、一覧から「既定に設定」をクリックします。
次回、ピボットテーブルを新規作成する際に、そのスタイルが適用されるようになります。
表全体のデザインを自作する
「ピボットテーブルスタイル」は、自分で作成することもできます。
「ピボットテーブルスタイル」の一覧の下に、「新しいピボットテーブルスタイル」があるのでこれをクリックします。
「新しいピボットテーブルスタイル」ウィンドウが表示されます。
テーブル要素となる各項目をクリックして、「書式」ボタンをクリックすると、オフィス製品ではよく見る「書式設定」ウィンドウが表示されます。
「文字に対する大きさや色」、「罫線を引く」、「セルの塗りつぶし」などの各設定を自分好みに行うことができます。
自作したスタイルを早速「既定のスタイル」として定義したい場合は、
「新しいピボットテーブルスタイル」ウィンドウの一番下にある「このドキュメントの既定のピボットテーブルスタイルに設定する」にチェックを入れてください。
集計行のスタイルを変更する
クロス集計表で一番見やすくしたい「集計フィールド」の行や列に対しても次のようなデザイン編集を行うことができます。
「ピボットテーブルスタイルのオプション」で、「縞模様」にチェックを入れると、集計行を1行おきに色付けして各行や各列をユーザに認識させやすくすることができます。
「縞模様(行)」にチェックを入れると、集計表の1行1行が上のように見やすくなりました。
前回、集計フィールドに「グループ」を追加してみましたが、グループ化したそれぞれの項目のすぐ後に、区切り用の「スペース(空白)」を挿入することができます。
「レイアウト」の「空白行」から「各アイテムの後ろに空行を入れる」をクリックします。
上の画像のように、「A班」、「B班」とグループ化したそれぞれのグループのデータ最終行の次の行が「空白行」となって、各グループを明確に切り分けることができました。
クロス集計表は、デフォルトで「コンパクト形式」で表示されますが、
他の形式で表示させることもできます。
上の画像のように、「表形式」で表示させると、集計表内にセルの区切り線が表示されるようになります。
格子状に区切られた方が見やすい、と言う場合は、このような感じでレイアウトを変更することができるのです。
小計・総計のレイアウトを変更する
集計のメインとなる「小計」や「総計」も、その表示の仕方を簡単に変更することができます。
集計表に「グループ」を表示している場合は、グループごとの小計を表示します。
しかし、小計が必要ない場合はこれを非表示にしたり、小計の表示する位置を変更することができます。
同様に、行全体、列全体の総計は、集計を行うか行わないかを選択することができます。
クロス集計表においては、ほとんどの場合で総計表示をするとは思いますが、何らかの事情で「行の総計は表示させたくない」、「列の総計だけは表示させちゃダメ」などということがあるかもしれません。
そのような時に、簡単に総計を非表示にすることができます。
計算されたフィールドのセルを直セル削除したりせず、メニューからのクリック1つで簡単に変更できるということになります。
続きは次回
さて、今回はピボットテーブルに対するレイアウトの編集について見てきました。
シリーズ5回目となる次回は、いよいよ「ピボットグラフ」の作成へと移っていきます。
どうぞ、お楽しみに!