先日、パワーポイントのテンプレートを使って、綺麗な「電子カタログ」を手軽に作成する方法をご紹介してきたわけですが・・。
もしかしたら、「パワーポイントを使いたくない」もしくは「パワーポイントを使う環境がすぐに用意できない」という場合もあるでしょう。
そんな時のために、「電子カタログ」をオンラインで作成できる「ebook5」というサービスがあります。
今回はこの「ebook5」についてご紹介してみたいと思います。
目次
無料トライアルでアカウントを作成する
まずは、「ebook5」のページから、無料トライアルのアカウントを作成してみましょう。
画面は、Windowsパソコンになります。
画面右上の「無料トライアル」をクリックします。
メールアドレス、またはSNSアカウントでアカウントを作成します。
無料トライアルでどこまで操作できるのか
「ebook5」は、本来、月額課金の有料サービスです。
有料コースは、全部で4種類ありますが、とりあえずお試しで利用してみる場合は、
「無料アカウント」でも大丈夫でしょう。
無料アカウントでは、以下の点で制約があります。
- 運用できる電子カタログは1冊
- 1冊あたりの容量は50MB
- ドメインは共用ドメイン
- 作成した電子カタログの保存期間は10日間
- ebook5のロゴが表示される
まず、何と言っても「作成できる電子カタログが1冊まで」というのは大きい制約となりそうです。
もし、2冊目、3冊目を作成したい時には、3種類あるビジネスプランを選択する必要があります。
公開した電子カタログは、インターネットを見るようにURLを入力してブラウザで参照するわけですが、無料アカウントもしくは有料のパーソナルプランは、ebook5が用意している共用ドメインを使用することになります。
例えば、会社のドメイン内で公開したい場合は、ビジネスプランが必要となります。
また、せっかく作成した電子カタログでも、無料アカウントだと
「10日間」で、自動的に削除される仕様になっています。
有料アカウントであれば、作成した電子カタログの保存期間は無制限となります。
これは、無料アカウントで利用するサービスにはよくある話ですが、
作成した電子カタログには、「ebook5」というロゴが勝手に表示されてしまいます。
有料アカウントでもビジネスプランであれば、ロゴを自作したり非表示にしたりすることが可能となります。
画像ファイルやPDFファイルがあれば簡単に作成できる
さて、それでは実際に電子カタログを作成してみたいと思います。
赤丸で囲んだ「ブックの新規作成」をクリックします。
「画像からつくる」か「PDFからつくる」かを選択します。
ここでは、「画像からつくる」を選択してみます。
パソコンの中にある画像を選択します。
複数の画像を一度に指定することができます。
気を付けたい点として、1冊あたり50MBの容量しかアップロードできない、ということです。
※ビジネスプランは、1冊あたり250MBの容量をアップロードできます。
画像が選択できたら、右矢印をクリックします。
背景画像を設定します。
どれか1つを選択して、チェックマーク(Create)をクリックします。
新しく電子カタログができあがりました。
最初の状態は、タイトルが何も付いていなく、カタログも「非公開」となります。
編集する
とりあえず作成した電子カタログを少し編集していきたいので、カタログ内の「詳細」をクリックしてみましょう。
※クリックで画像が拡大します
ダッシュボード
ダッシュボードでは、以下のようなことができます。
画面左上に「タイトルとURLの編集」というリンクがあります。
ただし、無料アカウントと有料のパーソナルアカウントは、URLを変更できないので、
電子カタログの「タイトル」だけを変更できます。
最初は、「No Title」となっているので、ここで適宜タイトルを変更することができます。
電子カタログの保存期間や現在までのアップロード容量などの詳細を確認できますが、
このダッシュボードでは、「アクセス解析」を確認することができます。
無料アカウントでもGoogleアナリティクスと連携させることもできます。
ヒートマップ
有料アカウントのビジネス10以上になると、アクセスされた電子カタログの
「どのページをよく見られているか」
といういわゆる「ヒートマップ」を確認することができます。
デバイス別にアクセスされた場所やリンクをクリックされた場所など、
色別で、確認できるようになります。
デザイン
デザイン画面では、最初に設定した背景を別の背景に変更したり、
カタログ内のアイコンやリンクのカラーを変更することができます。
「Ver.5」からは、ページをめくったように表現される「ブックタイプ」の他に、パワーポイントのような「スライドタイプ」のどちらかを選択することができるようになっています。
ページ
ページ画面では、作成した電子カタログのページの順序を入れ替えることができます。
また、新しいページを追加したり、既存ページを別のページへと差し替えたりすることもできます。
電子カタログを公開する
電子カタログの編集が終わったら、URLを公開します。
画面左上の「公開」をクリックすると、URLを入力すればいつでも誰でも電子カタログを閲覧することができるようになります。
ダッシュボードの画面で確認すると、カタログが「公開中」となり、
その下に記載されているURLを自社のホームページなどに表示してください。
総括
パワーポイントのスライドとの違いは、
「テキストベースの資料も画像やPDFとして作成しなければならない」
という点になります。
パワーポイントで作成する際は、テキストはワープロ感覚で作成できますが、
ebook5で作成する場合は、あらかじめ「Photoshop」や「Gimp」といった画像処理ソフトウェア内で文字も入れておいて、画像ファイルとして作成する必要があります。
ただ、操作性は難しくないですし、何よりURLとして広く公開できるのがやはり電子カタログの強みと言えるでしょう。
まずは無料アカウントでその操作性を試してみて、その後の利用用途でビジネスプランなども検討してみてください。