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フローチャートにブレインストーミング、ビジネスモデル図に分析図などなど「図面作成と言えばマイクロソフトのVisioだよね」という方々に”待った!”を掛けるべく、当サイトでも連載でご紹介していた「LucidChart」ですが、とうとう図面をオンライン上のホワイトボードで共有し、チーム戦でも活用できる「Lucidspark」というツールを加えてまいりましたね。
ちなみに、図面作成ツールとしてはVisioと同等以上の「Lucidchart」については、当サイト上部のメニューから「Lucidchart」を開くと、紹介記事が一覧で表示されます。
現状、「ホワイトボード」というツールで言えば、「Miro(旧RealtimeBoard)」が充実した機能を提供しています。
↓Miroでマインドマップのテンプレートを開いた画面
図面テンプレートも豊富に揃っている上、チームでのコミュニケーション機能も備えているので、オンライン上での共同作業や学習ツールとしても多彩な機能を使えるのです。
しかし、難点があるとすればやはり「日本語に対応していない」という言語問題が挙げられるでしょう。
同じ「ホワイトボード」機能で「Lucidspark」を見てみると、図面の描画はもちろん、チーム用ツールも用意されているので、「Miro」と遜色なく利用できると思います。
日本語を使えるのがやっぱり安心できますしね。
「Lucidchart」で作成したアカウントを持っていれば、アカウントログイン後のドキュメントの一覧で「Lucidchart」で作成した図面も「Lucidspark」で作成した図面もどちらも管理できます。
アイコンの違いで、どちらのツールで作成されたデータかを識別できるようになっています。
LucidchartとLucidsparkは何が違う?
「Lucidchart」も「LucidSpark」も図面を作成するツールとしては同じですが、「Lucidchart」は作成した図面をファイルとして資料に添付したり、プレゼン資料としてスライドデータ化したり、と1つの文書を腰を据えて作成する感覚に近いでしょう。
もちろん、図面ファイルを他のユーザーと共有して使う方法もできるので、複数人が修正したり手を加えたりという過程もありますが、”作成しよう”と決めた図面を試行錯誤しながら最終的には1人が最後まできっちり整えていく感じがあります。
上の画面は、ブレインストーミングの図面を佐藤春美と共有しているところです。
黄緑色の丸は共有している相手がいる、というマークで、図面上には佐藤春美が動かしているマウスポインタも確認できます。
チャットやコメントでやり取りをしながら共同で更新していくわけですが、肝心のブレインストーミング図は第三者に披露する資料でもあったため、しっかりファイルとして作り込んでいます。
0から100に向かってファイルを作り込むのが「Lucidchart」であり、作り込んだファイルを様々なサービスで共有して使えるのが「Lucidchart」の魅力でもあります。
一方、「LucidSpark」は、一つのスペースにみんなで”わぁーっ”と色々な考えを好きなように書き込むイメージですね。
上の画面は、「Lucidspark」で図やら手書きやら付箋などをホワイトボードに貼り付けて、”わぁわぁ”と色々議論している感じです。
同じように、佐藤春美と共有しているので、ボード内に佐藤春美のパソコンで動かしているカーソルが表示されてリアルタイムで佐藤春美が修正したデータも確認できるし、チャットやZoomAppを使えばボードの議題を直接会話しながら進めていけます。
「Lucidspark」は、完成形を印刷したりエクスポートしたりもできますが、ホワイトボードを前に集まっているまさに今この時間を共有するのに適しています。
すぐに50のものを考えたり、それを100まで昇華したり、必要なくなって0にしたり、そういった即効性のあるアイデアや議題をテンプレートや手書きなどで表現できるわけですね。
チームツールは有料
先程少し挙げたようなチームを組んで対応するツールは、有料プランが必要となります。
- チャット機能
- コメント機能
- タイマー機能
- Zoomとの連携
「Lucidchart」を既に利用していれば、「Lucidchart」で契約している有料プランと同じプラン名の「Lucidspark」の機能を使えます。
年間払いで「800円/月」となるので、先述の「Miro」と料金的にも変わらないですね。
しかも、2ユーザーからでないと利用できないMiroと違って、1ユーザーからでも利用できるようになっています。
総括
「Lucidspark」で作成した図面は、「Lucidchart」へエクスポートできますし、逆に「Lucidchart」で作成した文書を「Lucidspark」に取り込むのも可能です。
「Lucidchart」でもおなじみの図面テンプレートは「Lucidspark」でもテンプレートとして呼び出せるので、必要な描画を一から作成する必要もなく、作業の時短にもなります。
働き方が完全に変化した現在の情勢では、まさにうってつけの情報共有ツールとなりそうですね。